?×11=Iす

 君は一番大きな黒い星の上に手を置く。


 手のひらを押し付けたまま、腕を動かす。星が動く。


 ゆっくりと黒い星を白い星のほうに移動させていく。


 黒い星を白い星の上に重ねて、手を放す。


 ドンドン、という不愉快な音がして、すっと黒い星が動く。ビリヤードのように黒い星が他の星を弾く。どうやら不正解らしい。


 君はため息を吐いてから、八つの星を観察する。


 黒い星が七つ。


 星を移動させて北斗七星でもつくるか、オリオン座も星の数は七つではなかったか。


 だとしても、白い星はなんなのだろうか。


 北極星だろうか。


 そして、気付く。君は気付く。あることに気が付く。


 黒い星のうちの一つが、白い星と同じ大きさであることに。


 さぁ、どうする?


 君が決めるのだ。


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