楽しいひとりお祭り

最後のお祭りは何がいい

あの輝く橙色と赤色

賑わう声は食べ物と催しばかり

どこかでお囃子が聞こえてくる

痛くなった足指を目にやりながら

座れるところを探していた

おろしたてのものは、みな、どこか身体を痛める物

会場から外れた場所にベンチがあって

そこに腰掛けてバンドエイドを貼り付ける

歩いたら、また痛いのだろうな、と

遠く遠く、お祭りを見ていた

ここだけ隔離されたよう

外から見ている分は楽しそうだ

人が生き生きして

子どもも大人も楽しそうで

おしゃれをしてきたのに


たったひとり、

なにも期待していなかったけれど

『お祭り』の一人になれたら

楽しくなれると思っていた

『オトナ』の一人になれたら

そんなことはない

今は「お前はひとりだろ」と足が痛い

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