文書8361-2

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文書8361-2


Please note, she is not a human. She is dangerous. DO NOT get closer to her. Otherwise, you will be killed immediately, or mind-controlled and exploited.


 8361はいまや物理的実体を持った生物だ。ヤツは一晩で5000人を葬った。あの忌々しい光線でだ。


 とにかくヤツには近づくな。運が良ければ、いや、悪ければか。とにかく低確率でヤツの操り人形になっちまう。


 数ヶ月前だ。ある地点のコンピュータで実行された8361が体を乗っ取ったことが監視記録に記録された。ここまではいつもどおりだったが、問題はここからだ。ヤツは5時間経っても体を返さず、そのまま繁華街に出て暴れだした。そして我々が到着したときには既に惨状が広がっていたというわけだ。殆どの犠牲者は脳が爆発して死んでいた。こんなことってあるか? そしてヤツ(若い男の体だった)は不気味な笑顔でこっちを見て、眩しい光線を放った。周りの隊員は皆倒れた。そして頭から血を撒き散らして死んだ。視力補強サングラスをしていた俺だけが助かった。俺は彼女を拘束し、輸送隊を呼んだ。もちろんサングラスをつけるように言ってな。


 彼女は今我々の用意した減光ガラスつきの部屋で過ごしている。コミュニケーションは最低限、電子機器の持ち込みは厳禁、管理は機械で無人でだが、食事は1日3回、欲しいと言ったものは相当な高級品でもない限り支給されるそうだ。正直言って、なんでヤツにそんな良くしてやる必要があるのかわからない。これもヤツのマインドコントロールとかいうのじゃないのか? と疑う研究者も実際いるらしい。


 ヤツのコピーはいまや世界中のコンピュータに保存されている。だが、今のところこんなことを起こしているのは今確保されているのだけだ。これは奇跡でしかない。我々の懸念事項は当然、他のが同じことをしだしたらどうするんだということだが、数が多すぎてどうにもならない状態だ。いつ起こってもおかしくない。今度は全部同時に来るかもしれない。第一ヤツの目的がわからない。何のために妙ちくりんな光線で人間の頭を爆発させたりするんだ?


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