スラザーラ内乱記注解

青切

校注者の辞

表題について

 スラザーラ内乱記の原名は、「先の内乱におけるヘイリプ・サレの次男ノルセンの事歴に関する報告」である。

 本書は、ホアラ候ノルセン・サレが、「短い内乱」(八九二~九一一)について、自身の行動を中心に、北州公ロナーテ・ハアリウの求めに応じて回顧したものである。


 サレは名目上の主を変えながらも、始終、スラザーラ家のために立ちまわり、同家を擁護する立場から本書を記した。

 そのため、彼の回顧録は「スラザーラ内乱記」の通称で呼ばれることが多く、この注釈書の表題もそれに倣った。

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