第3話寝ても覚めても
今は、無職のオッサンだ。だけど、ただの無職ではない。精神障がい者の無職のオッサンだから、世間一般の無職とは違う。
最低限の生活は保証されるが、仕事の範囲が狭い。生活保護ではない。障がい者枠の企業に再就職しなければならないのだ。
だが、足も悪いので非常に就職活動は困難を極める。
今は!働いてはいけないのだが、寝ても覚めても再就職の事ばかり考えている。
身分不相応ながら、妻子がある。彼らの未来の為にここで腐る訳にはいかない。
だけど、働けない。
この気持ち伝わりますかね?
働きたいのに、働けない。
あぁ~、これじゃ静養どころか悩みの種になっている。
施設から、B型施設でやり直すか、治療に専念するか、まだここで踏ん張るか?と言われたが、そんな話しが出ているのに、のこのこ在籍するのはプライドが否、性にあわない。また、既にドクターストップを無視して働き、身体を壊したので、誰もが退職を選ぶであろう。
その話し合いがあった時、僕は涙が出そうになり窓から外を見つめていた。こんな、いい職場も働けないのか?と。また、B型へと言うフレーズに頭に血が昇った。
今回は、僕に問題があった。これから、どう動くかで人生が決まりそうだ。
こんな事考えてちゃ、静養にならない。
気持ちの切り替えがちゃんと出来るのなら、精神障がい者ではない。この普通ではない僕がもがかなくなったら、The End。
頓服の安定剤飲んで、頭を空にして楽しい事をしようではないか。グループトークとかね。
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