12月17日……濡れ窓の向こう夜電灯

ぽつり灯る電灯は

白に橙に闇を照らす


今夜は銀雨に閉ざされて

月も星も無いからと

雨の寒さに震えながらも

光の輪を描き出す


僕はそんな彼らを

暖かな車内からぼやり

眺めることしか出来ず

応援の言葉すら届けられず


電灯がぱちんと瞬いて

滑る露に紛れながら

光は窓に溶けてゆく


僕は濡れた窓のこちらから

届く電光を露越しに

指でつとなぞるだけ

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