12月13日……置き去りの向日葵

立秋とは名ばかりの強い光が腕を焼く

アスファルトには揺らめく陽炎

蝉はまだまだ大合唱


黒ワンピースはただただ暑く

一刻も早く脱いでしまいたい


世界はこんなにもまだ生命いのちを謳っていて

抱え直した骨壺は白く輝く太陽のようで


こんな世界で静かに眠るだなんて

あなたには似合わない気がしてならなかった


瞳の向こう

夏に置き去りにされた向日葵は

今なお鮮やかに太陽を追いかける

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