詩集52 それを前にして我々は言葉を失った

仲仁へび(旧:離久)

第1話 分からない



 分からない

 ぜんぜん まったく これっぽっちも

 分からない


 問題が解けない 解答が思う浮かばない

 白紙で 無回答 無常な 状態


「こんな状態じゃ

 きっと今日も テストは赤点だ」


 勉強のできない 馬鹿者のまま?


 頭の良くない不良生徒 そんな言葉で表現されて

 指をさされて哀れまれる 可哀そうな子供達 …って


「馬鹿ってそんなに不幸そうに見える?

 確かに勉強はできないけれども」


「不幸でもないのに不幸そうに見えるのなら

 その頭の良さ ただの幻みたいじゃないか」


「俺より頭が良いのなら

 真実が見えて 当然だよな」


 分からない ああ 分からない


「そうね 私も 勉強ができない人間の事

 さっぱり 分からないわ」




「ストーリー」

 何かにつけて見下してくる自称天才。

 でも、頭が良くても人の内心までは分からないんだよな。

 そうやって見下し続けて、お前の言う頭の悪い奴等から報復されたらどうするんだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る