モータースポーツ観戦記

FDJ&FDJ2観戦記!

 結構前のことになってしまいますが、人生で初めて自動車レース、ドリフトというものを観戦してきました。大会名はフォーミュラドリフトジャパン、略してFDJ。ずっと自動車レースを観戦したいと思っていましたので、念願叶っての観戦でした。今回行ってきたのはFDJ菅生ラウンド。FDJとFDJ2の共催でした(FDJというのはFDJ~FDJ3まで3クラスに分かれていて、数字が小さくなっていくごとにレベルが上がっていきます。サッカーJリーグのJ1、J2、J3と同じ様な感じです)。他の作品でも言及していますが、私は三陸に住んでいますので、FDJを観に行くとなれば、一番近いのが今回のスポーツランドSUGOでの一戦でした。

 FDJでは、1日目に予選(単走/1台で走って走行ラインや角度の付き方などを競う)、2日目に決勝(追走/2台で走って走行ラインや角度の付き方を意識しつつ、いかに相手の動きに合わせてビタビタに走れるかを競う)が行われます。今回は日程の都合上、1日しか時間が取れなかったので、FDJ2の決勝とFDJの予選が行われる日に行きました。


 さてさて、私は元々自動車が好きで、ハコ車のレースのうち、「グリップ」と呼ばれるスピードを競うレース(SUPER GTとかスーパー耐久とか)を見ていたのですが、ドリフトはクルマ系YouTuberの方々がYouTubeに投稿している動画を観て面白いと思う様になり、そこからドリフトも追いかけるようになりました。

 グリップのレースは(トップクラスの大きい大会は)メーカーが最新車両を持ち込むことが多いのですが、ドリフトとなるとプライベーターが多く、自分たちで大会車両を作り上げていく選手やチームが多い印象です。トップカテゴリーのJ1はチームGOODRIDEを中心にGRヤリスや新型Z、GRスープラ、GR86などをベースにしたマシンも見受けられましたが、プライベーターやJ2ではJZX100(マークⅡやチェイサー)やシルビア(特にS15)をベースにしたマシンが多かったです。最新車で安いFRのクルマが無いから、今でもこういったクルマが多いのでしょう。


 さてさて、観戦の感想は……、「近い! 速い! 迫力が凄い!」。SUGOは国際サーキットということもあって(つまりコース幅が広くて)スピードが出せるコースなんだそうで、私は3コーナー付近で観戦していましたが、マシンが走るたびにタイヤスモークに包まれ、ゴムの匂いもしてきました。また、特にFDJ2のチームはピットがパドック(ピット裏)に設営されていたため目の前まで観客が入ることができ、そこで各選手のグッズを購入したり選手やスタッフさんと交流することができるようになっていました。要は、「近い!」というのは、実際にマシンが走っているのも近くで観ることができるし、FDJ(特にFDJ2)は選手と観客との距離も近いくて良いなと感じました(ただし、その分気を付けないといけないこともありますので、観戦前にピットでの注意点を調べたり、その場での指示に従うなど、進行の妨げや選手の迷惑にならない様にしましょう)。近くで走るマシンは音も迫力ももの凄いもので、性能の限界を突き詰めているのが伝わってきました。やはりレースは壊れるギリギリを攻めているので壊れてしまうマシンも出てきてしまいますが、それも含めて楽しめるのがレースの醍醐味だと思います。

 特に、今年のSUGOラウンドに関しては天候に恵まれたことから、選手たちも目一杯アクセルを踏み込んで限界まで攻めたレースを観ることができました。映像で観るよりも音も煙も凄かったし、近くで観るマシンはとても格好良かったです。パドックにピットがあったマシンをよく見てみるとタイヤカスが付いていたり修復痕があったり、正に「戦ってきた」マシンであることがよく分かりました。こういうのを間近で観られるのも、生で観戦する醍醐味なのかもしれません。また、頭では分かっていましたが、マシンの大きさ(正確には車幅の広さ)には驚きました。ドリフトマシンは大抵エアロが付けられていたりワイドボディ化してベース車よりも幅が広く作られています。つまり、その辺を走っているマークⅡやシルビアとはサイズ感が違うのです。これも、生で観ているからこそ感じられるものだと思います。


 そして、観に行った後には、やはり配信で競技を見ている中でも視点が変わってきました。目の前に居たマシンたちが戦っているので観に行ったのを思い出しますし、配信で観ている時に想像していたよりもさらにギリギリの攻防を繰り広げているのが分かる様になりました。あのスピード、あの角度でマシンをコントロールしている選手たちって、本当に凄いことをしているんだな、と。実際に観てみて、より一層ドリフトの楽しさを分かったような気がします。


という訳で、FDJ観戦記でした! また来年もどこかで観たいな!

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