第11話 駅
駅の夢を見た。
いろんな駅の思い出が混じって極端に誇張化された風景だった。
長いエスカレーターを降りて、列車に乗る。長いエスカレーターと書いたが、下るまでに長い長い時間がかかった。
列車に乗ったかと思うと、プラットホームのやたら長い立ち食い蕎麦屋で蕎麦を食っていた。
列車に乗ったかと思うと、また、何処かの駅でやたら長いコンコースを渡って降りて、さっきの蕎麦屋で蕎麦を食っていた。
何処かに行かなければとコンコース、地下道を抜けて、列車に乗ると長い長い鉄橋を渡りながら、海を渡っていた。
それが田舎の鉄道に変わり、今度は何処かの田舎の駅の降りた。
周囲は田んぼばかりで、次の列車に乗るべく田舎の駅のプラットホームに向かった。
列車に乗ったかと思うと、立ち食い蕎麦屋で蕎麦を食いながら、次の列車を待ちながら、間に合うだろうかと呟いやいたが、何処に行くつもりなんだ。
自問自答したが、また、次の列車に乗るべくプラットホームへと降りて行った。
ほんとうに、自分は何処に行くつもりだったんだろう。
駅の夢を見る度に、いつも思ってしまう。
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