第38話 夏休み入ったし、バッティングセンターいこう

「夏だ!」


「海だ!」


「バイアグラァァァァァァァ!!!!!」


『???????』


ということで始まりました!


「夏休みじゃぁぁぁぁあああ!!!!」


『っしゃおらぁぁぁぁあ!!!!!』


「んでさ、どっかいく?」


「ボクはどこでもいいよ〜。」


「わたしもー!暇だしねー。」


「俺もどこでもいいぞ!ワッハッハ」


「最高潮に耳障り、うるさい。んでもって私はどこでも。」


「んーお前ら一番難しいの何か知ってるか?どこでもいいよっていう単語こそクソなものはないねんぞ。」


「よし!じゃあバッティングセンターとかどうだ!」


「お、いいじゃーん。」


「わたしもさんせーい!」


「私もいいよ。じゃあ明日行こうか。」


「お前ら明日の予定はーーー?」


『なんにもなーーーい!!!!!』


__________


「ヒャーーーー!ついたぁぁぁぁぁぁ!」


「おいおいバッティングセンターなんか久々だぜぃ!!!!」


『フゥゥゥウウゥウゥゥゥーーー!!!!!』


ということでちょっと遠いところにあるバッティングセンターに5人で来た。


「ちなみに野球得意なやつおる?」


「俺、一応やってたぜ。」


「お、なるほど釘本は得意なんだね。」


「わたしもできるよー!」


「お、なるほど。伊織は?」


「ボクそこまで得意じゃないなぁ。あ、鍵塚は…?」


「一番苦手。」


「まぁ景一も苦手だったはずだからいけるよ。」


「野球ほどできないものはない。」


「ってよ、ここ結構やれるスポーツあんじゃん!」


「ええっとー、テニスにバスケ、卓球に…ってめっちゃあるじゃーん!」


「これは楽しめるね、苦手な私でも。」


「んじゃ早速遊ぼうぜぃ!!!!」


『っしゃおらぁぁぁぁあ!!!!!』



俺たちの長くも短き夏休み、スタート。


「ここで一歌。」


「お、伊織って科挙やっけ?」


「""忘れない 離れゆく君 過去を越え 夏の日差しと 降り注ぐ熱""」


「おおおなんかすげぇー!っで、これどういう意味なん?」


「まぁ情景さえとっててもらえれば…ね。あ、でも特に…!景一には考えてほしい…な。」


「俺国語どれだけ苦手か知ってて言えるか…。」



『あ〜いいですねぇそれ。』


景一のぞく3人はすごく納得していた。


___________


カキィーーーンッ


「ええ音なるなぁ釘本。」


「久々にやると気持ちがいいな!アッハッハ!……って、鍵塚そこは突っ込まんのかい!」


「いや…まぁ外だし、楽しんでそうだから。」


「あ…あぁそうか」


パンッ


「あぁぁあ打ち損ねたぁぁぁぁ!!!」


笑いが起きあがった。


「じゃあ順番にしていって、みんな終わったら次テニスでも行こうか。」


『おけい!』


___________


「ヤバい…私肩が逝ったかもしれない。運動しとけばよかった…。」


「まぁまぁ大丈夫だいじょぶーー!!!」


「てか俺と鍵塚以外みんなうますぎ。俺たちゃキツイっべな。」


「まぁ次は私得意なテニスだからいける!」


「いいな!俺はできねぇぞ!ワッハッハ」


「やっぱうるさい、黙って。」


「あっ、はい。」


ということでラケットを借りて、早速開始。


パンッ パコーン ポォン


「みなさんいい音なりますねぇ。」


「私、テニスはギリできた。」


「俺も"打つ"ことならなんでも得意だぜ!」


「わたしもある程度はぜんぶできるぅー!」


「ボクもだね。」


「ということで俺が一番できないと。なるほどなるほど惨めになってきますねー。」


と、次俺の番が回ってきて…!


パァァン! パァン!!


「おぉええのいったぜ!おい俺結構テニスいけるかも!」


「いいなぁ!頑張れい!!!」


才能開花…!キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

運動音痴にとっては嬉しいものだぜい。


___________


「いやーテニスたのしいねー!」


「たのしいね!」


「いいねえ〜ボクもなんかスポーツやろうかなぁ。」


「お前もうもっと伸びたらエグいことなりそう。」


伊織…ちょっと練習するだけで俺らとは違う次元いきそう。


「ハッハッハ!そうっぽいな!」


「んでさ、卓球できるやつおる?」


『それだけは無理。』


「嘘やん。なんでや笑笑。」


「まぁまぁやってみんとわからんわいな。よしやるか。」


『おーーー!!!!』


___________


「うぉ…初めてこんなにお前ら4人が苦戦してるとこみたぜ…。よしまた特訓するか!笑笑。」


「きっついよぉ〜。卓球は昔から、できなーい!」


「ボクもー!」


「俺も!!!」


「私も!!!」


「よしなるほど。んじゃもう卓球やめてバスケするか!」


『おーー!!!!!!』



___________そして夕暮れになるまで遊んで


「いや〜クソ楽しかったなぁ〜!」


「もう…限界…私…。」


「俺はまだまだいけるぜい!ワッハッハ」


「うるさ…い。」


「おお大丈夫か。んじゃ俺がおぶってやる。」


「いや…大丈夫、歩ける…からっ。」


「遠慮すんなって、ほらよっ!」


鍵塚はすごく恥ずかしそうでモジモジしてて、でも顔は穏やかである。こいつら…もうできとるやろ!


「でもかなり疲れるよねーあれは。」


「俺体力ないから死ぬかおもたわ。」


「へへん!ボクはまだ動けるよう。」


「うわくっそ、体力つけるしかないかぁ…。」


「ボクが一緒に走ってあげようか?」


「ありやわぁそれ。」


「おお。まぁまぁそれはおいといて、鍵塚は今日ど」


「スピー…スピィー……。」


「すごい気持ちよさそうに寝てるねー。」


「幸せそうな顔しとんな笑笑。」


「まぁ鍵塚くらいなら全然乗せれるから家まで連れて行くわ。」


「いいねぇ。」


_________ということで第一日目、閉幕


一方帰宅後。


伊織は自室で、鍵塚は玄関前ですごく悶絶していた。


「あぁ〜、なんであんなによくわからない歌作っちゃったんや〜ぁぁぁぁぁぁあ!!!!」


「あんなん読解もクソもない…!ちょっと隠して景一に日差しの如く愛を注いでるってことを羅列しただけじゃんかぁ!!!!!」


もう過去はどうしようもない。

いっそボクを殺してくれぇぇぇえいえいい!!



「私…疲れて……釘本の背中で…寝てしまってた…!恥ずかしすぎるぅ…!!!」


しかし、鍵塚は釘本の背中が結構寝心地がよかったということに気がついた!!


「まぁ…結構ありだったけどなぁ…。ふふっ。」

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