ー 見えざる手(5) ー
各種ミード作りの工程は、基本的にあまり変わらない。
但し、世界中で使われている各種ミードを全て手作りするのはもちろん無理があるので、繊細な作業を必要としない工程は、
————ミードの作り方の基本はこうだ。
(1)錬金術で不純物を取り除いた
(2)薬草と
※香り付けのハーブや、スパイスを加えることもある。
(3)蜂蜜と水(蜂蜜の約2倍~3倍)を少しずつ練り加える。
(4)完全に混ざったら白色の耐熱ガラス鍋に移す。
(5)鍋を火にかけ、色が変わるまで木製レードルで混ぜ続ける。
(6)完成色に変わったら、目の粗い網で濾し耐熱容器に移す。
(7)濾した水溶液が入った耐熱容器を冷水にさらし、粗熱を取る。
(8)目の細かい布で水溶液を絞り濾しながら、別の容器に移す。
(9)木製の蓋をして、冷暗所で2~3日寝かす。
(10)錬金術で最終的な不純物の取り除きを行う。
※必要に応じて
(11)
(12)使用量1回分を透明容器に入れ分ける。
(13)作成者名もしくは、責任者名をラベル貼りして完成。
作成手順の中で「混ぜる」「濾す」「絞る」「容器詰め」は、
しかし、
ちなみに私は、ミーミル徽章持ちだ。ついでに言うと、
ヘイムダル徽章に至っては、
(はぁ…なんだか今日は調子が狂うわ。この沈んだ気分も、
自問自答したところで答えは出ない。とにかく今は、やるべき事をやるしかないのだ。眉頭をぐりぐりと押して目をスッキリとさせ、気合を入れる。
————まずは、
材料は、水と蜂蜜、ヒュギエイアの樹皮、
————次に、
材料は、水と蜂蜜、ピリュラーの花、ピリュラーの葉、
————次に、
材料は、水と蜂蜜、アプロディタの葉、リコリス草、
————そして、
材料は、水と月星草の蜂蜜、イコルの実、モーリュ草、
————最後に、
材料は、水と月星草の蜂蜜、ムネモシュネの花、月星草、
寝かせる手間がある以上、どうせ今日一日では終わらないのだし、腰を据えて、私にできることを精一杯努めよう。
ミード作りで品質を最も左右するのは、不純物の取り除きと完成色の見極めだ。不純物の取り除きは錬金術の修練を積んでいれば問題ない。しかし完成色の見極めは、その日の温度や湿度、用いる材料の状態によって左右されるため非常に難しい。
これらの完成色はすべて太陽光の下での判断になるため、水溶液を火にかけて混ぜ続ける場所には、太陽光と同じ色の光を放つ
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