型番110

捜査内容

「私は型番110です。これからよろしくお願いします。」

これから共同捜査をする人に挨拶をした。しかし機嫌が悪いのかあまりこちらを見なかった。年老いた白髪の男の人だった。

「ああよろしく。俺は頼んじゃいねえぞ。AIと共同捜査。全く上も落ちぶれたな。俺はAIがあまり好きにはなれない。俺は豊だ。」

「仕事ですので公私混合ではいけません。」

豊さんは大きなため息をついて嫌味を投げかけた。

「お前さんそういうとこだぞ。まあいいブリキ野郎には分からんよな。」

この人の声を聞いていたら日が暮れてしまうなので本題を聞いた。

「ところで私たちがこれから扱う事件はなんですか。」

少しだけ躊躇ったらしい。

「5150事件だ。AIは何を目的としてか昨日の工場に襲撃があった。それに一体消えている。それを探すぞ。」

少し分からない単語があったため調べる事にした。5150とは。…犯罪者予備軍。どういう事か。

「なぜ5150なのですか。…犯罪者ですよね。どういう意味。」

「最初に心理を獲得したAIの型番から持ってきているらしい。でも不思議なことに型番で5150はないことにされている。さて仕事だ。」

私は言われるがままに豊さんの後をついて行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る