東の詩

@KaarinErika

ひとつまみの"コレ"

世界はひとつまみの"コレ"から始まりました

コレとは、実は世界の種でした

種は放り投げられ、爆発すると、コレは一気に爆発しました

爆発は、既にソコにあった何かを蹴散らし、全てを終わらせ、そして全てを始めました

それにより、種は開花しました


美しく、白んだ雲が辺りを包みます


それはやがて霧となり、父親のように、世界に"意味"をもたらしました


世界が伸長して行きます


そして伸長が終わると、今度はゆっくりと、滅びが訪れます

それは温かなもので、これはまるで母親のようです


世界が終わります


やがて、それは一つまみの"コレ"になりました


これもやがて、また爆発するのでしょう


しかし、放り投げられるのは、まだまだ遠い話なのです

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