書籍版第四巻のおはなし。
【放逐貴族 4巻 ダイジェスト】
◆ 序章~第一章:エルフ領の後始末と新たな出発
エルフの国ランドリエールでの激戦の末、神魔とラステルを打ち倒したトーアは、魔力切れにより11日間意識を失っていた。
ウィレンディに保護され民家で目覚めたトーアは、ニッカ、グラッサ、チェキに介抱される。
トーアが眠っている間に、ウィレンディのレアルスと解放されたロステル王子はクーデターを成功させ、女神派の国王ランドロスらを拘束、ロステルが国王代理となっていた。
師匠のリッシュとレントレット、魔王ファウラは既にそれぞれの場所へ帰還していた。
回復したトーアは、エルフの国の未来と他種族との融和のため、ロステル王に「エルドワ自治区」の再建を進言する。
その中心人物として、自身の出自を受け入れ未来を見据えるチェキ(エルドワ王女ラチェッキ)を推薦し、彼女はランドリエールに残ることを決意する。
トーアはチェキに、もしもの時のためのSOS機能付き指輪を渡し、再会を約束する。
◆ 第二章~第三章:辺境砦への帰還とマーシマへの寄り道
トーア、ニッカ、グラッサは辺境砦への帰還を開始する。
レアルスの案内で幻惑の森を出て、国境砦に到着した一行は、辺境砦時代の仲間である魔法使いエニシュと再会する。
砦内で休息中、同じく辺境砦時代の恩人であり、引退して故郷の漁村マーシマに戻っていた元傭兵ガラファドとも再会する。
ガラファドは、マーシマ近海に「外道」と呼ばれる強力な海の魔物が出現し、自身の教え子である漁師ファザロが襲われ右足を失う大怪我を負ったため、討伐の助けを求めに来ていた。
トーアとエニシュは、ガラファドの頼みを断れず、マーシマへ同行することを決意。
一行は、辺境砦への物資輸送も行う商人カルアスの馬車に同乗し、マーシマへと向かう。
◆ 第四章:マーシマの悲劇と希望
マーシマへの道中、異常発生したバブリンに何度か遭遇しつつ、一行は無事漁村に到着する。
治療院でファザロを見舞うと、彼は右足を失いながらも、同船していた息子ロッソを守れたことに安堵していた。
しかし、自身が漁師として働けなくなったこと、そしてロッソが魔力を上手く扱えない「魔導不全症」であり、漁師を継げない可能性が高いことに深く苦悩していた。
トーアはファザロに、ニッカの「
さらに、ロッソが実は海の中を透視したり天候を予知したりするユニークスキルを持っていることを見抜く。
その力の有用性と、悪用される危険性を説明し、ファザロとロッソ親子に、治療とロッソの保護・訓練のため辺境砦へ同行するよう説得する。
ファザロは息子の未来のため、辺境砦行きを決意する。
◆ 第五章:外道討伐と暴かれる陰謀
翌日、外道討伐作戦の会議が開かれる。
村一番の実力を持つ漁師ザダックが、よそ者であるトーアたちに敵意を剥き出しにする。
トーアは機転を利かせ、自らザダックと同じ船(一番船)に乗り込むように作戦を変更させる。
討伐当日、トーアはロッソ(海中透視能力で外道の位置を探る役)をこっそり船に乗せて沖へ出る。
トーアは事前に、ザダックの船の「魔除けの魔道具」が、ファザロの船から盗みすり替えられた「魔寄せの魔道具」である証拠を掴んでいた(グラッサの複製魔法を利用)。
作戦開始後、外道(巨大なシーサーペント)が出現するが、予想通りザダックの船だけを執拗に狙ってくる。
トーアはロッソの索敵情報を元に魔法で攻撃を回避し続ける。
救援に来たエニシュが強力な「
トーアはザダックを問い詰め、彼がファザロを妬み、魔寄せの魔道具とすり替えて事故に見せかけ殺そうとした真犯人であることを暴き、自白させる。
激昂したガラファドがザダックを殴り飛ばすが、そこへ辺境砦時代の仲間である女剣士リファが現れる。
彼女は領主ファルマー伯爵の命令で、領内で発生している不審な事件(バブリン異常発生など)とザダックの関連を調査するため派遣されており、ザダックを捕縛する。
◆ 第六章:新たな仲間と辺境砦へ
ザダックは領都へ連行されることが決定する。
領主からの密命を受けていたリファも、トーアたちの旅に正式に合流することになる。
ファザロとロッソも辺境砦へ同行することが決まり、ニッカによる本格的な足の治療が開始される。
全ての準備が整い、トーア、ニッカ、グラッサ、リファ、エニシュ、ファザロ、ロッソの七人は、カルアスの商隊と共に、それぞれの目的と希望を胸に、最終目的地である辺境砦を目指してマーシマを出発するのだった。
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