放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾隆生
第一章 王都篇 1話~49話 要約(書籍版第一巻分)
カシート家という貴族の家の次男に転生した俺、山崎翔亜(やまざきとあ)はトーアという名をもらい、前世の貧乏生活から貴族のボンボンという悠々自適な生活への転身に心が躍った。
しかも異世界転生といえばチートである。
俺もきっと凄いチートがあるのだろうと思っていたら体力も知力も平凡で、母違いの長男であるグラースに遠く及ばない落ちこぼれとして皆に白い目で見られる生活を送っていた。
母を亡くした8歳のある日、それは落ちこぼれを鍛え直すという名目で王国でもっとも戦いの激しい最前線、通称【辺境砦】に放逐同然におくられてしまった。
死を覚悟しつつも、砦で出会った猛者たちに俺は何故かかわいがられ修行を付けて貰う日々を送る。
10年後。
父の死によって兄のグラースがカシート家を継ぎ、王都に呼び戻された俺はそのまま本当にカシート家を追放されることになった。
それから貴族でなくなった俺は冒険者となるために冒険者ギルドへ向かい試験を受けることとなる。
だがそこで俺を待ち構えていたのはエルフの男とその仲間たちだった。
彼らは暗殺者で、ギルドを隠れ蓑に今までも上客たちの依頼を受けて数多くの暗殺を行ってきたという。
俺は俺のことを貴族のボンボンと勘違いした奴らを辺境砦仕込みの力で返り討ちにし、加担していたギルドマスター共々異相空間という閉鎖空間に閉じ込めバトルロワイヤルをさせることで奴らに罪を償わせてやった。
その後俺は同じく新人冒険者を目指していたニッカという回復術士と出会う。
彼女とその友人グラッサは、悪徳商人であるラックラによって罠にはめられ、奴隷として売られそうになっていた、
俺は彼女たちを救うべく動き出す。
その課程で冒険者パーティであるウインドファングのリーダー『エドラ』がグラッサを庇うため冒険者の命である右手の一部を失う大怪我をしてしまう。
しかし俺の使える最大の治癒魔法でも治せなかったその怪我はニッカの力によって回復された。
彼女の使ったその力はタダの回復魔法ではなくリザレクションという伝説のスキルだったのである。
同じくグラッサのもっていた同じもを複製出来るというデュプリケイトという力によってラックラが隠し持っていた裏帳簿を複製した俺は、ラックラの野望を潰し、袂を分かったはずの兄の力を借りて貴族社会に奴隷として裏から流されていた人々を助け、ラックラの上客であった貴族どもまでもを懲らしめることに成功する。
その後、奴隷として酷い扱いを受けていた者たちをニッカの力で回復させた俺たちは、後の事を兄にまかせ王都を経つことにした。
このまま王都に残っていればニッカやグラッサの力が利用されかねないからだ。
ウインドファングと別れた俺たちはその足で商人の馬車を乗り継ぎ王都を無事脱出することに成功する。
そうして俺たちは王都を出て旅に出たのだった。
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