第5話 ~苛~
僕は野良だ
好きに眠る
好きに食べる
色んな所に行くけども
1番好きなのは主様
でも時々だけど
イライラすることもある
主様の所に着いて
手土産を渡したら
すごーく悪い笑顔を浮かべながら
僕をガシッと掴んで
何か仕掛けようとするんだ
嫌な予感がするなぁ・・・
そう思ってると
顔をむにーってしたり
耳を思い切りひっぱったり
肉球をぶにぶにしたり
ヒゲをギューってしたり
我慢して付き合うけど
主様は更に調子にのる
ねえ!大人だよねぇ!?
しっぽをペシペシして
不機嫌だよって示すけど
「え?それで抵抗してんの?」
「言葉はちゃんと使わんとな?」
「ほれ、やり返してみ?」
「やり返せるもんならw」
むぅぅ・・・
にゃぁぁぁぁぁ!
なにが楽しいの!?
僕はどうにかすり抜けて
プイッてどっかに逃げるんだ
主様なんか知らないよ
ばーかばーか もう来ない!
次の日になるとね
主様のおうちの前に
ゴハンが置かれるんだ
誰のか解んないから
僕は無視してるけど
少しずつとっかえて
ずーっと置いてある
もったいないしお腹も空くから
僕は近寄って 少しだけ食べる
主様は遠目にそれを見てて
少し安心した顔をする
そんな事するくらいなら
最初からイジメないでよね
( ・᷄д・᷅)
僕は黒猫だ
色んなものの影にかくれてる
僕を日向にだそうなんて
だめなんだから
まあ、主様
けっこう可愛くて
好きなんだけどね
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