第7話

「一生、童貞で終わるか...。

それはつまり、30歳過ぎたら勇者になれる系だよな...」


「フン。そうね。その性格と見た目じゃ、

多分、いいえ、ほぼ間違いなく未経験で終わるわね。結婚もできずに、生涯独身で

恐らくは孤独死ね...!」


「随分とまぁ、毒舌だな。オイ」


「本当のことを言ったまでよ。

大体ね、見た目には気を遣わずに髪の毛ボサボサ、服装だって秋葉原にいそうなアニメヲタクじゃないんだから、ちょっとはファッション雑誌買ってコーデを勉強するとかしたらどうかしら?もしあれだったら、私がレクチャーしてあげてもいいけど?

シンジに似合うコーデなら、一応?

私が?付き合い長いところで?

好みとかもそこそこ判るし?

ユニクロで洋服の似合わせしてあげてもイイけど?」


俺は暫くの間、黙っていた。

随分な言われ様。

少なからず頭にきていた。


「...断る」

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