リサイクル奥様✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕アラフォー奥様がリサイクルしアイドルみたいに✨😜✨🎉💕

オズ研究所 《《#横須賀ストーリー紅白

第1話 リサイクル奥様✨マイマイ✨😳✨💕

 

 ☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚




 結婚して十年以上が経ち、妻の麻衣子もアラフォーになった。



 彼女麻衣子の体重は倍近く、態度はふてぶてしく逆にボクは肩身が狭く、小遣いは三割カットだ。


 好きなビールも週末だけにして我慢している。



 今夜も麻衣子は遅くなると言い、夕食はテーブルに乗っている赤いきつねだけだ。


 給料が少ないので仕方ないが。




「ふぅ……」諦めて戴くとしよう。



 子供も居ないので、麻衣子も好き勝手に友人たちと遊んでいる。


 テーブルの上には、『リサイクル奥様』と書かれたチラシが置いてあった。



「ン……」ボクはズルズルと、うどんを啜りながらチラシを手に取って中身を読んだ。



 【中古の奥様を新品同様に!!】



「フフぅん、何が新品同様だよ!!

 奥様なんてリサイクル出来るモンか!!

 ッたくぅ……、出来るモノならウチの奥様をリサイクルしてみろ!!」

 ボクは一人でブツブツとツッコんだ。



 その時、玄関のドアが開く音がした。どうやら麻衣子が帰って来たようだ。



「ただいまァ……」

 玄関の方から麻衣子の声が聞こえた。


「あァ……!! おかえり」ボクは、そっけない返事をしテレビをつけた。


 途端に、女性客らの笑い声が響いてくる。

 テレビではバラエティ番組がやっていた。



「冷蔵庫にネギ切っておいたでしょ!! 入れた」

 彼女がリビングへ入ってきて訊いた。


「あァ、そうなんだ。知らなかった」

 なにげに、ボクは彼女の方をチラッと見た。



「えェ……?!」彼女の顔を見た瞬間、思わず口に入れていたうどんを吹き出す所だった。


「うゥッ、ゴッホゴホ……」せ返ってしまった。


「どうしたのよ。汚ないわねえェ……」

 慌てて、彼女はふきんをボクの方へ寄越した。


「ど、どうも……」ボクは吹きこぼしたうどんを拭き、もう一度、改めて彼女の顔を確かめた。



 声は確かに妻の麻衣子のモノだ。

 しかし顔がまったく違う。別人だ。

 体重も半分くらいだろうか。スタイルも抜群だ。目を見張るほどオッパイも大きい。

 見たことがないほど艶めかしい。



 香水なのか。嗅いだことのない甘美で蠱惑的な匂いがボクの鼻孔をくすぐった。




「あのォ……、マイマイ!!」ボクはポカーンとして彼女の顔に見惚れてしまった。



 今まで妻の麻衣子だと思っていたが、別人のようだ。

 大好きなアイドルのマイマイにそっくりだ。



「えェッ、なによ。マイマイッて!!」

 少し彼女は、ムッとした顔でボクを睨んだ。彼女が怒るのも無理はない。

 ボクがマイマイをイチ推ししていることを知っている。



「いや……、あのどちら様でしょうか」

 だが、どう考えてもマイマイのはずはない。いったい誰だろう。


 

「なに言ってるのよ!! 麻衣子よ。

 どうしたの……」

 確かに、いつも聞き慣れた妻の麻衣子の声だ。



「いえ、あのォ……」

 ボクは夢を見ているのだろうか。








☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る