空っぽの壺

馬鹿な夢だと笑われた。不可能だと笑われた。


わかってる。俺が一番わかってる。


不可能だよ。比喩じゃなく、


それでも、それでも、俺はなりたいと思ったんだ。


誰も救ってくれない苦しみを。犠牲を要求し続ける世界を。


全てを救えるような存在に。全てを可能にする存在に心からなりたいと。



そう俺は「神」になりたかったんだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る