「再会」

 昼間というのにその神社には誰もいなかった。冷たい風が梢としめ縄の紙垂を揺らす。


 境内。玉砂利。小さな石碑。

 私は突然現れた石碑に目を奪われた。


 石碑。石碑。

 いつのまにか境内を埋め尽くすように石碑。すまない、と私は膝をついた。


 戦友達が待ち侘びて、私が来たのを出迎えてくれたのだろうか。

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