「ちいさなぜつぼう」
街の隙間に詰め込んだような窮屈な公園で。ワニの遊具を揺すって夕日を見送った。
白いため息。
服の下で痣が疼く。
帰るのは嫌じゃない、少し怖いだけ。
お化けの方が怖くない。どこか別世界に子供を連れてく存在だから。
Uは連れられていきたかった。
「君」
ぱっと上げた顔が曇る。
お巡りさんだった。
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