140字で叫びたい

浅瀬

「残す理由」

 天上で神はナイフとフォークを握ってテーブルについていた。


 皿の上にはパイの包み焼き。


 神がパイにナイフを入れると、地上では薄水色の空がさっくり切り開かれ、巨大な瞳が覗いた。


 動転する人間達を見てがっかりして神は言った。


「これは嫌いだからいらない」

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