第1話「令和元年の涙雨」③
※場所は佐賀県
<ザーザーとモータボードが水を激しくきる音とモータ音。しばらく後、止まる>
消防の男性B:「ここは水が浅い。モーターを止めて上げますので、私が押しますから、ボートから落ちないようにつかまっておいてください」
<ザーザーという音と消防の男性Bが歩いて水をかき分ける音>
消防の男性B:「"避難所の小学校体育館"まで近づいてきました。ここからは歩いて行けます。皆さん、大丈夫ですか?」
おばちゃん:「私から先におりるわ。次は
子供2人(※構成は②と同じ):「分かった」
<ザザッとボートから降りるおばちゃんの音>
おばちゃん:「
<ザザッとボートから降りる
おばちゃん:「一人は母ちゃんの手ば。もう一人は
<ザザッとボートから降りる子供2人の音>
消防の男性B:「荷物はちゃんと持ちんさったですか?"避難所の小学校体育館"まで行けるごたあですか?」
おばちゃん:「ここからなら行けるよ。
子供の1人:「うん」
おばちゃん:「あんたは母ちゃんの手ば握んしゃい。」
子供の1人:「うん」
おばちゃん:「
<ペチャペチャっと水が入り込んだ靴が4つ歩く音がしばらく続く…>
おばちゃん:「体育館についたばい」
<体育館の階段を上る=ペチャペチャっと水が入り込んだ靴が4つ歩く音>
<ドンと腰を下ろす音。しばらく、ハアハアという息の切れた声を出す
おばちゃん:「
おばちゃん:「助けてもらったとはウチの方。旦那も夜勤で市外の職場から戻られんでおる。
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