第1話「令和元年の涙雨」①
※場所は佐賀県
<滝の近くにいて滝が流れるよう音、ドドドドドドドドド…が静かめに聞こえている。鳴り続けるスマートフォンのデフォルト着信音>
<ザーッとカーテンを引く音>
アナウンサーの声:「今後の気象事態について気象予報士の関せきさんに解説ていただきます。こちらをご覧ください。北部九州、特に佐賀県を中心に観測史上例をみない…」
<パシッというテレビが消える音>
<突如、プープープーという電話がきれた音>
(
<バサバサと物をリュックに入れる音がしばらく続く…。>
<ガタガタと避難準備をする音、そして、ドアの鍵の音がカチリとなる。>
<ドアがゆっくりと開く音>
<水の中を歩く音が続き、長くつに水がいりこんでパシャパシャ音をたてながら、階段を上る音」
2階に住むおばちゃん(以下、おばちゃん):「し、
<ドアがバタンとしまる音。滝が流れるようなドドドドドドドドド…という音が次第に大きくなっていく>
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