第14話

放課後放心


一緒に帰る友とは長年の付き合いだ。人生の三分の一というのは、十分な長さと言えるだろう。

しかし僕は相手のことをあまり知らない。

興味を持たなかったのが一つ。

人間、知る必要のあることなんて殆どないのが一つ。

最初からそうであったように、いつも一緒に帰る相手だ。


話すことも無くなり、その場その場の思いつきを呟くだけの関係になる。

今日は盲目な人間がホームから落ちない為の対策を聞いた。


それだけ。

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