旦那が転生して帰ってきた

なんとなくの復縁

第1話 既に同棲中

旦那が転生して帰ってきた。

「なーおい、さけないの？」

何を言っているかこのガキンチョが。

「あんた子供でしょうが」

私は反論するが、ふと気になったので試してみることにした。

「…あたしのでいいなら飲んでみる？」

そうしてビールをそのまま渡してみる。

「おお、さんきゅう」

旦那、というかガキンチョはそれを両手で持って一口飲むが

「うぅえ、まっず…」

ああ、やっぱりそうなんだね。

「そりゃそうだわな」

私はなんとなく勝ち誇ってそう言った。

「オレンジジュースでも絞ってあげよっか？」

からかい半分でそう言ってみたら

「…そだね、そうしてもらえる？」

肯定しおった。言うんじゃなかった。面倒くさい。

しかし言った手前はしょうがない。オレンジを絞って氷と水で割って出してやる。

「うまーい」

旦那、というかガキンチョは美味しそうに一息で飲んだ。そして

「おかわり」

こういう所は全く変わっていない。

「自分で作れ」

面倒じゃ。