第8話 チート?


 和解後、私のスキルのことやバックに入ってた本のこと、運勢決定箱のことなどその他もろもろの事を詳しく教えてもらった

 箱のことは序盤のあたりに出したのは、気分らしい、この気分屋が!

 でも、ドラゴンさんのおかげでスライムのドロップ率やバックが手に入れられたのは、よかった…


 バックに入ってた本は全てのザ・レースオブ種族エブリシングブックといって、私だけが使える物ので他の人が持ってても、ただ情報を得るだけなんだって

 それでも、いろんな種族の特性や弱点が載ってるからあんまり人前で見せちゃダメといわれた。

 この本自体、誰も知らないから、中を見られなきゃ平気みたいだけど…

 そして、私が夜一みたいに契約を結ぶとき、本が勝手に契約する者の種族ページに開いて、こういう特性持ってるよーとかこんなのに弱いよーとかを教えてくれるらしい…

 契約の文章だけ読めたのは、本の親切心だって…この本意思があるみたい…すごい…

 他にも色々とできるみたいだけど、長いからまたあとでと言われた


 で!ずっと疑問に思ってたのが契約のこと!この契約、夜一が仲間になってくれたってことじゃなく、召使い的存在にするみたい!

 もう!騙されたよ!契約をやめようにもどっちかが死ぬしかないみたい

 もう一つ方法あるみたいだけど、夜一、ドラゴンさんとタッグ組んで、教えてくれなかった…どうしてだ



 それから、私のスキルとかの説明をしてもらってて、こんがらっがてきて頭がパンクしそうでした…

 そうしたら、ドラゴンさんが紙と石を持ってきてくれた

 普通そこは、紙とペンのセットじゃあ…と思ったけど、石に手を置くと紙に私の名前やレベル、スキル諸々が書かれてた。

 私が凄いと絶賛すると、ドラゴンさんはたちまちドやり始める、それを夜一がギルドでも同じのあるぞとかいうから

 また、拗ね始め機嫌を取るのが大変だったよ


 自分のスキルを見れるようになって、改めて紙をまじまじと見ると

 レベルがものすごいことになっていた。


「レベル81!?上がりすぎてない!?

 スライム、めっちゃ経験値あったってこと!?」


「それも生き物マスターのスキルだな

 契約した者のレベルが加算されて、そのレベルになるのだ

 ダイアウルフも娘のレベルが加算されているはずだ」


 レベルがこんな簡単に上がるなんて…

 逆に恐ろしいや…


「ねぇねぇこの、ラッキーガールとグルメってなんぞ?」


 ユニークスキルの隣に生き物マスターと二つ、違うのが書かれていた


「ラッキーガールは、運勢決定箱を開けたから手に入れたものだな

 そのグルメというのは、一度飲んだり食べたりしたものは、頭で記憶され材料があれば作れるようになる

 お主、なかなか希少なスキルを持っているな、それも、二つも…」


 もしかして、私って異世界トリップあるあるのチートを授かった!?

 やばい、けど使い方とかさっぱり!

 このまま、外に出たらいくらチート持ってても、扱えないんじゃ…

 宝の持ち腐れ…うぅ…

 というか、このチートで家に帰れないかな…

 落ち込んでるいると、夜一が前足を背中に添わせて慰めてくれる

 いい子…


「何をそんなにショックを受けている?」


「自分がすごいスキル持ってても、扱えなくて落ち込んでます…」


「なんだ、そんなことか

 それなら、我が鍛えてやってもよいぞ、ふふんっ」


 またしても、どや顔…


「鍛えるって…私、体育3といういたって平均運動っすよ」


 それもほとんど、座学でかせいでるもの…

 できる人って、どうしてあんなにバンバンできるんだろう…うらやましい…


「その体育3とやらはわからんが、我は知識を教えるだけだ

 そんな、難しくはない」


「…どうして、そんなにいろんなこと教えてくれるんですか?

 流石に、裏がありそうで怖い…」


 ジト目でドラゴンさんを疑うが、ドラゴンさんは笑いで吹き飛ばす


「裏なんてあるわけがなかろう

 我は、久々の客人がきて嬉しいだけだ」


「…?」


「700年…ずっとこの場所にいた…

 我の気で生まれたモンスターはいたが、そ奴らはまともにおしゃべりはできん…

 だから、今話し相手ができていろんなことを話したいんだ」


 700年…18年しか生きてない私には、その数字は想像ができないほどのものだ


 ずっとこんな暗い場所で一人でなんて、寂しいってものじゃない…

 さっきまで、意地悪なドラゴンさんって思ってたけど、なんだか可哀想になってきた…

 夜一と顔を見合わせ


「ドラゴンさん!私の事鍛えてくれるんだったら、いーっぱい!いろんなこと教えてね!

 私は今いろんなことに貪欲よ!」


「マナカだけはずりぃーから、俺も一緒に鍛えてくれや!

 ついでに俺は身体の方な!」


「ふんっ!我に任せればお主らを鍛えることなど容易い!どんとこい!」



 これで私は異世界にきて、ドラゴンという師匠ができました。












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