いやいやながら女にされて

ミスター愛妻

第一章 舞い降りた女?

目覚めて最初のお取り寄せ1


 ある日、私は見知らぬ世界に立っていた。

 何故かは理解していた。

 頭の中に、神様との遣り取りを記憶していたからだ。

 このあたりの事は、追々お話するとして、

 とにかく、17歳の絶世の美少女との話だ……

 もとは童貞で定年退職した男だったのだが……


 見渡せば荒野のど真ん中、大草原です、低い灌木さえもなく、ただ丈の短い草が見渡す限り続いている。

 この世界の動植物は、地球に存在していたものと違わない……恐竜などはいないが、絶滅した種などもいるようだ……


 むこうのほうに道が通っているようだが、私に授けられた『鑑定』が滅多に人が通らないとある。

 ステップロードと名がついているようだ。


 私の居る場所は、この大草原のど真ん中、オオハナレイヨウの群れがみえます。

 勿論、ハイイロオオカミなどのやばい肉食獣もいます、雨もほとんど降らず、真夏などは昼の気温が軽く40度近くになりますが、夜はかなり寒いと『鑑定』にあります。


 ここより南にかなり行くと、塩の採掘の町、ソルトシティーがあるそうようですね。

 この町は正真正銘、砂漠のど真ん中、砂ばかり、ただ町の中に池が湧いており、なんとか水は確保出来るとか……


 勿論、ソルトシティーからの塩を帝都に運ぶために、大規模な隊商が月に一回、ここを通るようだ。


 遙か彼方、東に見える山並みの麓に金鉱山があります、その為の採掘の都市はゴールドシティー、なんとも安直な名前だこと……

 このステップロードは西に行くとリンドという都市にたどり着き、さらにこのあたりを支配する大帝国の帝都に続いているらしいのですね。

 帝都は1,000メートルほどの高原に位置するようです。

 

 まあ、こんなことを知っても関係ないよね……


 とにかく、私は何処へ行くのかきめなくては……

 その前に、神様から頂いた初期支給品、空間収納できる小型住宅を取り寄せておきましょう。

 

 取り寄せられるのはワンルームユニットハウス、空間体積41.25m3、及びミニハウス、45m3など5種類、1番住宅から5番住宅とか呼んでいますね♪

 ただね、家賃と光熱水道費がかかるのですよ……

 光熱水道費は1立米あたり、一時間0.25円が基本。

 家賃は同じく1平米あたり、一時間1.5円が基本。


 これ、かなり複雑な計算を神様と交渉しながら決めたのですね♪


 家賃光熱水道費は現時点の厚生年金の平均額、毎月14万5千円と決められたのですが、毎月12万5千円でいいので、小型住宅の種類を増やしていただいたのです。

 このため、住宅は16番住宅まで種類が増えました。


 この12万5千円には軽油の代金も含まれます。

 軽油は最低価格が1リットルあたり106.2円、税抜計算で64.56円♪これも神様と交渉しながら決めたのです。


 なぜ、軽油?一応移動手段として、車とオートバイを取り出せるためです。

 これのレンタル代は無料ですが、燃料が必要、それがガソリンではなく、軽油なのです。

 これ、毎月支給の家賃光熱水道費を超えると、燃料が取り寄せられなくなるのですね。


 ただね、何事に抜け道があるのです、灯油は宅配があるのです!

 現時点の灯油の最低価格は税抜1リットルあたり65.38円、これに灯油添加剤を投入するわけです。

 200リットル当たり1本、1,437円です。


 200リットルの灯油タンクを取り寄せ、これに灯油添加剤をいれ、灯油を満タンに入れてOKです。

 一度だけ屋外用灯油タンクを取り寄せ、200リットルの添加剤入り灯油を満タンにして収納を発動させるわけですね。

 タンクと添加剤を事前に用意できれば、灯油200リットルは17,460円、後で説明する70円以下は無制限取り寄せがききます。

 1リットル65.38円を200個頼めばよいわけです。

 

 この話をしたとき、神様は大いに笑われました。

 このようなすこい工夫ですが、お許しいただいたのです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る