第127話 期末試験 ⑥


【 深雪side 】


学校から帰ると私は、お母さんに頼んで早めに晩御飯にして貰ったわ。

シャワーを浴びて、ゆっくり湯船に浸かってからお風呂を出てから

早めの晩御飯を食べさせて貰った。


「 今日は、深雪の大好物の『 すき焼き 』よ !

最近、頑張って勉強しているから お母さん奮発ふんぱつしちゃった ! あんまり頑張りすぎないでね。

風邪でも引いたら心配だわ。 今日は早目に寝なさいね 」


深雪

「 ありがとう。 お母さん( 言えないわね。 ゲームばかりで勉強なんてしていないなんて)」


罪悪感があったから御飯を食べた後は、直ぐに自分の部屋に戻り軽く勉強をしようと思い 楓の予想問題を勉強していたはずだったんだけど………

何故だろう…………いつの間にか『 恋・バト 』をしている私が居た。


少しぐらいなら大丈夫よね。

ゲームを始めた私が馬鹿だった…………気づいた時には、外が明るくなり始めていたのだった。




【 由利子side 】


職員室で音楽の期末試験中に爆睡した二人の事が話題になった。

努檸美どれみ先生が、怒りながら他の先生方に風潮ふうちょうしたからなんだけど…………

気持ちは、凄~~~く判るが、一応 担任なのでかばうかぁ~~~ハァー。


由利子

「 努檸美先生、先程も謝りましたが本当に申し訳ありません

後で、あの二人には私から注意しておきますので そろそろ許してもらえませんでしょうか 」



努檸美

「 まあ、そこまで言うのでしたら我慢しますが『 音楽 』だからとめていると本当に怒りますよ 」



ハルト

「 まあ まあ もうやめませんか ?

生徒達も悪気があって居眠りした訳ではないでしょう

二人の生徒は、ユリコに任せてみませんか ? 」


努檸美

「 ハルト先生まで言うのでしたらこの辺でおさめますが本当に注意してくださいよ 」


由利子

「 はい、必ず注意します」


不味かったよなぁ~ 自分の担当教科の試験中に自分の目の前で爆睡したら私でも怒るから良く判るんだけど…………よっぽど腹が立ったんだろうな


由利子

「 ハルト先生、 先程はかばって貰いありがとうございます」


ハルト

「 気にしないでくださ~い。 しかし試験中に居眠りするなんて、二人共 よっぽど勉強を頑張ったのでしょうねー 」


由利子

「 ハハハハ………ありがとうございます 」


それは無い。 本当に勉強していたのかあやしいと私は思っている。

流石に今日の失敗でりて明日の期末試験は、居眠りなんてしないだろう…………しないよな !

何故だろう、不安がぬぐえないのだが…………

頼むぞ ! 明日は居眠りなんて、してくれるなよ !

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