第90話 文化祭 ⑩


──────文化祭 二日目 ──────


[楓side]


昨日は とんだ災難で 大損したけど 今日は 稼ぐぞぉー!

なので 仁くんの化粧にも 気合いが 入るんだけど………


「 なんで 皆 私の化粧を見ているのぉー ! 」



聖子たち だけでなく、何故 由利子先生まで楓ちゃんの化粧を見学しているのよ。(お金、取るわよ……と言ったら怒られるよね)


「「「「ただいまぁ ! 今日は 多めに買ってきたよ 」」」」


買い出し組勇気、瞳や他の女子生徒たちが 帰ってきた。

昨日は 途中で売り切ってしまって 泣く泣く 早閉いしたのよね。




そうして始まった二日目なんだけど 人数制限した為に 思った程 お客様がこなかった。

他の学年(クラス)から クレームが ついて 私達の“メイド喫茶店”が 抽選になったのよ

もちろん抗議したけど 学校行事なんだからと 押しきられた !


なので 皆と相談して 交代で休みを取り文化祭を見て廻ることにしたのよね。楓ちゃんは 転んでもただでは起きないもんね。


だけど 看板娘の仁くん を 長時間 休ませられないので 例のごとく ジャンケンで 一人だけ 仁くんとの文化祭デートを

することになったんだけど 乱入したアリスに デート権を取られてしまった。


確かに 私達三人だけとは言わなかったけど………


「「「 ジャンケン ‼️ ポン 」」」」


アリスの一人勝ちだった………


いきなりは ズルいと思うんだけど アリスに


「 三人だけ なんて言ってないよね。 だから これは有効よね 」


なんて言って 押しきられてしまった。

悔しいから 打ち上げで沢山 食べ尽くしてやるぅ ‼️



[アリスside]


カエデ 怒っていたなぁ !

でも、 負けるのが 悪いのよ ‼️ もっと ジンを 知りたいから少し強引だったけど 許してねぇ。


仁は、また メイド喫茶店に出るので 化粧を落とさないで服も メイドのままで~す

すれ違う生徒や村の住民が 振り返りますねぇ

美少女(?)が 二人腕を組んで歩いているのだから仕方ありませ~んねぇ


「 おい あんな美少女、この村にいたか ? 」


「金髪ツインテールに 黒髪ロング

オマエラ、どっちが好みだ ? 」


アリスに決まっているでしょう !😌


「「「「「黒髪ロング ❗️ 」」」」」


「金髪ツインテール ! 」


見る目あ~りませんねぇ。


だけど すれ違う男の子も 女の子、大人まで ジンを見てま~すぅ


私が 流し目を送った男子生徒は 目をそらしました。

日本の男の子は『ウブ』ですねぇー



─ ─ ─ヒソヒソ─ ─何を言っているか耳をすましま~す


────ヒソヒソ──ヒソヒソ──


「(恐ぁ~ ! 野獣に『ロックオン』されたかと思ったよ !)」


「 (気をつけろよ ! 『 金髪ツインテールは 何時でも獲物を狙ってる~♬』なんて歌が あるくらいなんだからな !)」



Goddamn !ガッデム !(ちくしょう ! )😠」


日本人は 失礼デ~ス !


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