第76話 実力テスト 打ち上げ編 ①

[楓side]


アー 恥ずかしかったぁ !

私達は『ドウミヤ』から 急いで家に帰ってきた。


皆、少し顔が赤いのは 急いで帰ってきただけではないよね。

茶の間で 休んでいると 仁くん と勇気ちゃんが 冷たい麦茶を持って来てくれた。

二人共 腰がかるいなぁ


「 ありがとう 仁くん、勇気ちゃん 」

私が お礼を言うと あわてて瞳ちゃんが


「 仁、勇気、 ありがとう ………スマナイなぁ 」


そんな私達に 二人共 笑いながら


「「 お互い様だよ 」」

と 言ってくれた。


ピンポーン


誰だろう 二人には 悪いから 私と瞳ちゃんで玄関に出て見ると


「 来ちゃった ♬ 」


アリスが いた ⁉️


「 あれ ? 反応が うすいなぁー

漫画では 喜んでいたのになぁ ? 」


どんな漫画だぁ !それは 日本の常識ではないよぉ !

隣にいた 瞳ちゃんは 呆然としている。


「 アッ いらっしゃい 」

勇気ちゃんが アリスに気付いたのか玄関に出てきた。


「 さぁ 入って 入って ジンも 待っているよ 」

勇気ちゃんが アリスを招き入れる。


へっ ? もしかして勇気ちゃんが アリスを呼んだの ?


私の心を読んだのか


「 僕と ジン で 招待したんだよ

アリスは まだ 友達が少ないだろうから 打ち上げに

誘ったんだ 」


そんなこと言われたら 文句言えないじゃない !


私達の 打ち上げは アリスを招き入れて 楽しく始まった。


そうだ ! 由利子先生の分は あらかじめ 取って置かないと ねると めんどくさいよね。



[アリスside]



まさか 打ち上げに誘って貰えるとは思わなかったで~す。

日本人は 優しいと 聞いていたけど どちらかと言えば

お人好しで~すね。


まぁ おかげで 退屈しないで済むんだから感謝しないといけないで~す。


カエデ や ヒトミは 私を警戒しているみたいだけど

ユウキは 何を考えているのかしら………


でも 彼女達とは 仲良くやっていけそうね

クラスの男の子達は ほとんど彼女がいるみたいだから

無理は禁物で~す。

本格的に ジンを 狙うのも アリね

彼女達と ファミリーになるのも悪くないで~す。



宴は 楽しく過ぎて行ったで~す。





[由利子side]


フゥー やっと終わった。

採点が 終わり 帰宅できたのは 結構遅く 皆 寝てしまったようだ。

今回は 一部を除き みんな頑張ったのか 平均点が 大分良かった。


んっ ? 置き手紙が あるな。


どうやら子供たちは 打ち上げをしたようだ

ケーキや 唐揚げが 冷蔵庫に あることと お寿司は

生物なので 残さず食べた事の『詫び』と 代わりに

お握りが 冷蔵庫にあるから レンジで 温めて食べて欲しい と書いてある。


優しいなぁ 家の子供たちは

腹も減っていたので 有り難く 頂いた。



















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