第63話 ボーイミーツガール再び ②

【勇気side 】


表で待つ僕達に、お兄さんらしい人が


「 やあ ! 君たちが、お隣の大江戸ファミリーかな ? 」


僕達が肯定したと思ったのか


「 私は、ハルト春斗=ノースダコタだよ

そして彼女は私の妹の アリス=ノースダコタだ

これから 御近所同士、仲良く頼むよ 」


差し出された手を ジンが受けて握手した。


「 こんにちは !

私は アリス亜璃西=ノースダコタといいま~す

気軽に『 アリス 』と呼んでくださ~い 」


僕達も、あわてて挨拶した。


「 ようこそ、僕は大江戸 仁です

よろしければ『ジン』と呼んで下さい」


「僕は勇気……霞ヶ浦 勇気だよ

『ユウキ』と呼んでいいよ」


「私は北浦 瞳だ………

私の事も『ヒトミ』と呼んでくれ」


「私は利根川 楓『カエデ』と呼んでね

それと私達三人は、仁くんの婚約者と言う事も付け加えておくね」


オォー 流石、楓だ。

さっそく牽制けんせいしているよ。


僕達が紹介しあっていると由利子先生が、帰って来た。


「 大量 大量、 仁くん、勇気、瞳、楓

トランクにビールが箱で入っているから台所に運んでく……………

エッ~とだれ ? 」


あきれているのか、黙ってしまった二人……

やがて、ぎこちないながらも挨拶し始めた。


【由利子side 】


やってしまったぁー !

スタートダッシュで他の女達に差をつけるつもりが、逆にマイナス・スタートになってしまった。


ハルト先生も挨拶の時、引きつっていたし

妹さんも『ポカーン』としていた。


やはり私は呪われているのか !

おのれ ! 女神か邪神か知らないけど

私の男運を返せ !


《 妾たちは、知らないのじゃー

冤罪えんざいなのじゃー ! 》(by何処かの世界の邪神ちゃん)


ん ? 何か聞こえたような………


ここは、なんとしても汚名挽回おめいばんかいしないといけないわ。


〖 ※ 汚名挽回←←汚名返上おめいへんじょう

由利子先生は、混乱している為に間違いに気づいていません 〗


【 アリスside 】


…………プッ ウフフ アハハハハハ

本当に漫画のような展開に私は嬉しくなったで~す

これなら退屈はしないですねぇ~


ハルト

「 日本の教師は真面目だと聞いていたけど

ああいう破天荒な教師もいるんだなぁ

安心したよ、これなら やっていけそうだ!」


兄さんも、ここが気にいったようで~す。

「 私も明日から楽しみで~す 」


さっそく明日から隣に遊びに行きま~す。

彼、彼女達とは良い友達フレンドになれま~す。

私、ワクワクしますで~す。

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