第38話 噂は速く………


【伊予side 】


 きた きた 勇気たちが、やっときた。


「「「「 おはよう 」」」」


 勇気たちが、教室に入ってきた。

 早速、勇気たちのグループに行き聞いてみた。


 伊予

「 勇気、 昨日から由利子先生が、一緒に住む事に成ったって、本当なの ? 」


 勇気

「 情報が速いなぁ !

 一体、何処から聞いてくるの ? 」


 伊予

「 情報源は教えられないけど、どうなの ?」


 私が、突っ込んで聞くと仕方ないなぁ~

 と、いう感じで


 勇気

「うん、昨日から由利子先生は、僕達と住んでいるよ 」


 やっぱり あの噂は本当だったんだ。

 私が、考えていると聖子や秋奈も乱入してきた。


 聖子

「 勇気、 あんた大丈夫なの !

 瞳も楓も他人事じゃ無いでしょう !」


 秋奈

「そうだよ !

 男日照りの由利子先生が、仁くんを襲わないとは思わないの !

 油断していると取られちゃうわよ ! 」


 私達三人は、興奮していて気づいていなかった。


 仁くんが、私達の後ろを指差している。


 まっ まさか またなの !


 ギッギギギギギギギ


 ゆっくり振り返ると、そこには………


「 男日照りで、悪かったなぁ !

 幾らなんでも、教え子の男に手を出すかぁ!

 お前達とは、じっくり お・は・な・し・する必要があるようだなぁ 。

 伊予、聖子、秋奈、

 ちょっと職員室まで行こうか !

 他の者は私が、戻って来るまで自習していろ ! 」


 私達三人は、先生に『ドナドナ 』されて職員室に連れて行かれた。


【楓side 】


 四人が、教室から出て行くと他の女子生徒が騒ぎ始めた。

 今度は、今日子が来た。


 今日子

「 ねえ ねえ 聞いた !

 由利子先生が、お見合いを すっぽかされたんだって !

 私もあの三人から聞いたんだけど、由利子先生も男運が悪いよねぇ~

 だから、仁くんも用心しないと本当に危ないわよぉ !

 ………楓、後ろを指差して どうしたの ?」


 今日子の肩に手が置かれた。


「 今日子、 お前もかぁー !

 お前も職員室に来い ! 」


「 先生、違うんです !

 誤解です ! 」


「 うるさい !

 誤解も ろっかいもあるかぁー 」


 今日子も連れて行かれると、流石にしずかになった。


 私は、四人の冥福を祈った。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る