『<自称・評論家>の言うことなんざ知ったこっちゃねえ!!』っていう開き直りも、やっぱり創作側にも求められるんだろうなって思うんだ。読者や視聴者の言葉に振り回されないタフさがさ

『<自称・評論家>が、創作を委縮させていく』

 正直、それがあるのは間違いないだろうね。

 でもその一方で、

『どんなものを作ったって自分の好みを一方的に押し付けて難癖付けてくる<自称・評論家>がいなくなることは、たぶん、当分の間はない』

 というのも事実だと思う。

 そんな中でも創作を続けていくなら、これはもう、

『<自称・評論家>の言うことなんざ知ったこっちゃねえ!!』

 っていう開き直りも、やっぱり創作側にも求められるんだろうなって思うんだ。

 読者や視聴者の言葉に振り回されないタフさがさ。

 <面白いものを作り続けていきたい創作者>

 の立場では。


 それと同時に、読者や視聴者の立場で難癖を付ければ付けるほど、作り手側は、

 <効率的な金儲け>

 に走るんだって思った方がいいと思う。

 <アイドルとかをキャスティングした実写化>

 とか、それの典型じゃないかな。

『作品の出来なんか関係なく話題になって、しかもアイドルをキャスティングすることで、少なくともそのアイドルのファンは見てくれる。金を出してくれる』

 っていう印象はすごくあるんだよね。

 私は実写方面の事情については詳しくないからただの想像ではあるけど、<一視聴者が受ける印象>としてはそういうのを感じるし、これだけ実写化が批判されても続けられるってことは、ちゃんと商売として成立するからってのはあるんじゃないの?

 たまにどうしようもなく失敗する例もあるにしたって、それでも続くのは、実はそういうのは例外的なケースで、大抵はそこに<利>があるはずなんだよ。

 資本主義社会なんだから。

 最初からお金にならないのが分かってたらやらないはずなんだ。

 <自称・評論家>がいくら『爆死w』だなんだと馬鹿にしてたって、どこかでしっかり利益は出してるんだろうね。

『何作ったって難癖付けてくる奴はいる』

 って思ったら、

『金にさえなれば後はどうなろうと知らない』

 って考えてもなんにもおかしくないよ?

 難癖付ければ付けるほど、叩けば叩くほど、ね。

 それに、『好きなアイドルが出てるから見る』って人に見ることをやめさせることはできないし、そんな権限ないよ? ただの読者とか視聴者にはさ。

 好きなアイドルを追っかけるのはその人の自由なんだから。

 あくまでアイドルだけを追っかけてる人には、原作のことなんかだいたい興味ないだろうし。

 原作ファンは見向きもしなくても、そっちで稼げる。利益は出せる。人気原作ならネームバリューがあって宣伝しやすい。よしんば炎上したってそれ自体が宣伝になる。話題になる。

 話題になれば、そこに儲けを生むカラクリが機能する。

 そう考えたら、やめる理由がないよね、<実写化>。


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