あの物語を序盤で終わらせてください

黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)

桃太郎の場合

 昔々ある所におじいさんとおばあさんが居りました。

 おじいさんは芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に出かけていきました。


 河へ洗濯に行ったおばあさんは上流から大きな桃(直径約1m程度)がドンブラコと流れて来るのを見ました。

 「あらあら、大きな桃だこと!あれを持って帰ったらみんな喜ぶわ。」

 しかし、おばあさんには直径1m級の桃を持つ腕力は有りません。

 「ねえ酒呑童子さん、あの桃持って帰るのを手伝って貰える?

 お礼にあの桃でピーチパイを焼くわ。」

 おばあさん、同じところで洗濯していた茨城童子の奥さんの酒呑童子さんにお願いしました。

 「OK、桃マシマシでしくよろぉ!」

 酒呑童子さんは桃をおばあさんの家に持って帰り、おばあさんは桃を手早く調理し、両家のその日のデザートはピーチパイに成りましたとさ。




 めでたしめでたし。

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