第2話 昭和ノストラダムスじゃなくてノスタルジー

 こんにちは。


 第1話がわりあいと好評をいただきました。ありがたいことですが、もう、あれを超えるお話は書けません。お願いですから今後は過度の期待はしないでくださいね。


 わたしが生まれた年は、エロいことしてハセキョウと離婚したギタリストのいる二人組のエロい名前の……あの二人ってなんと呼ぶんでしょう? コンビではお笑いさんですね。ペアはビューティーだし、デュオだと冬至にお風呂に入れちゃうし(ゆずです)、仕方がない、面倒ですが検索しますか……へえー、ロックバンドですって! あら、よく見たら『ポルノグラフィティ』と「フ」と「テ」の間に「ィ」が入ってるのですね。いけない、横道それのすけ。


 とにかくですね、わたしの生まれた年にアームストロング船長とその他の皆さんが月に足跡をつけた上に、石を持って帰って来ちゃったのですよね。


「つけていいのは足跡だけ、とっていいのは写真だけ」ってCMはカナダの国立公園でしたかね。そうすると、USAは悪い国です!


 そういう訳で、わたしは玉音放送も東京オリンピックも三億円事件も知らないようで後付けの知識で知っているのです。

 特に三億円事件はグリコ・森永事件くらい興味があって関係書は何冊か読みました。三億円事件は警察官の息子が犯人で、親が毒を飲ませて自殺させたようです。さて、肝心の三億円はどこに行ったのでしょう? まあ、警察官僚から自民党の大物に渡ったんでしょうね。秦野章氏なんて怪しいなあ。


 グリコ・森永事件はですね、塩田武士の『罪の声』を読んだら、訳がわからなくなってしまいました。わたしはあの本をはじめノンフィクションだと思っていたのです。でも途中でオビを見たら『フィクション』て書いてあるではないですか! しかも普段、わたしは小説を二十日くらいで読むのですが、なぜかこの本はたいして厚くもないのに三ヶ月もかかってしまい、おまけにメンタルまでやられました。これにより、塩田武士は、竹本健治、京極夏彦、高村薫に続いて『読書完全禁忌作家』リストに加えられました。たとえ、表紙に大好きな大泉洋が写っていても手に取ったり読んだりしないのです。


 あれー全然、昭和ノスタルジックになりませんね。看板詐欺ですね。


 考えてみれば、わたしは昭和よりも平成・令和を生きている期間の方が長いのですもの。

 昭和が終わったのが大学一年の一月七日、土曜日。まだ十代です。朝のニュースで知って、思ったことは不敬にも「平日に崩御されれば大学が休みになったのに」というものでした。確か『大喪の礼』は平日だったので休校になりましたけれど、無茶苦茶寒い日で、わたしはずっとお布団を被って読書をしていました。貧乏で部屋に暖房がなかったのです。テレビの中継は全く観ませんでしたね。悪い国民です。


 昭和天皇は今思えば、本当に昔から続く天皇という雰囲気がしましたが、今の上皇や天皇はなんだかとてもニューファミリーという感じですね。考えてみれば昭和天皇は敗戦までは神さまだったのですから、なにか威厳が違いました。


 宮内庁は南北朝時代の正当な天皇を南朝方としていますけど、今の天皇は北朝方の系統なんですよ。これ以上書くと、今後執筆予定の小説のネタバラシになるのでやめますって、わたしは小説を書く気マンマンなのですね! おそらく、自分が一番驚きました。


 ところで『ノストラダムスの大予言』のような地球滅亡説って誰が流布させるのでしょうね。これによって株価が上下したりして……あっ、グリコ・森永事件の犯人が犯人かもしれませんよ。塩田武士さん!


 さようなら。ノン・ノスタルジジイでした。

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