悲しみの半ケツ。


 そんな汚れてなくとも毎日やってやるよトイレ掃除ィ! 上等だ! こんばんは。木元です。マンション一階住みゴミ捨て場激近だろうがゴキブリ野郎が住み着かない部屋を目指し、潔癖症の如く毎日掃除をする誓いを立てました。もう家中クイックルワイパーでローラー作戦してやる。入るなら入りやがれお前の居場所じゃねえって思い知らせてやる! もういつでも人招けるレベル目指すんだから。うおー!


 同じゲームをプレイしているある方がいらっしゃいまして、その方はそのゲーム内に出て来る女性キャラクターを度々、「性能がいい、使い勝手がいい、性格も好み、そして何より……。エロいッ!」と大喜びで褒め千切るのですが、「でもそのキャラナイスバディに描かれてるけれど、谷間の入り方とか胸部周りの服の皴の入り方が不自然だから、多分それ描いてる人実物をよく知らないし、それで喜んでも虚ろだよ」と言いそうになるのを堪える瞬間も度々あります。こんな方向へ思考がすっ飛んでいる時点で内心では私とは、そんなにゴキブリの件を重大に思ってないんだと思います。マンションだから侵入されるのは避けられないけれど、入られた所で綺麗にしてるから居着かれないしって。二次元のナイスバディお姉さん達のナイスバディは大体誇張か無知で出来てるけれど、人の夢を壊してまで伝えなきゃいけない重要性も無いから、キモいとも思わず黙っとくしって。知らないんだなって。イラストレーターさんも本当は分かってるけれど、需要に応える為にそう描いてるだけかもしれないしって。創作って、最高。


 ああ、つい関心の低い話をしてしまった所為で、無邪気なある方を脈絡も無く晒し者にしてしまいました。「グランブルーファンタジー」の「ガレヲン」というキャラクターのお正月スキン(三千円)が、エロくて最高だそうです。


 私の同タイトルでの課金スキンの思い出と言えば、「ニーア」という、ゲーム内でトップクラスに不幸な生い立ちを持つ女性キャラクターに同情し水着スキンを買った事があるのですが(三千円)、普段そんな露出した服着てないし大人しいってかおどおどしてて暗いのに、突然半ケツ水着になってこちらに微笑みかけるという謎の半笑い半ケツ女に変貌してしまい、何とも言えない気分になった事があります。でも本当に気の毒な人生を歩んで来てるので、半ケツになりたい時もあるよねって、たまーに着せてます。丁度いい季節ですし後で着せときましょう。確かまだ高校生ぐらいの歳だし、煙草吸ったりお酒飲む方へグレるよりマシ。女の子やし、お洋服いっぱい欲しいお年頃よな。


 とか思いつつ最近レベルを最大まで上げて完成させると、ゲームの仕様でスキンが追加され、お前と結婚します一生一緒だし離れないでね離れるとか許さないんだからと言わんばかりの真っ黒いウエディングドレス姿になってしまいました。何か喋る台詞もそんな感じになっちゃいました。邪魔する奴は全員殺すんですって。私健全な幸福を願ってお前を育成して来たんだけれど。手をかければかける程精神的な視野狭窄が激しくなって、唯一無二なピーキーさを兼ねる圧倒的な力と引き換えに精神的に失明しプレイヤーの事しか考えてなさそうになる「ニーア」と、使いやすい強さとお正月スキンがエロい「ガレヲン」、暇で死にそうになったら検索してね。


 全てが終わった後で知りましたが「ニーア」みたいな性格のキャラクターって、「ヤンデレ」と呼ばれるんですね。はぁーカクヨムさんでもラブコメ作品とかでよく見る人気タグですがあんまり意味分かってなくて、ここでしっかり学べるとは思いませんでした。精神的な視野狭窄ね。好きな人の事しか考えられなくなって、でも自分に自信が無いから離れられたらどうしようって不安定になり、常軌を逸した行動に出てしまうと。ほお。自信が無いからそんな自分によくしてくれる相手が現れたらその人しか見えなくなるし、逃したらもうそんないい人現れないんじゃないかって考えちゃう訳ですね。成る程ねえ。


 ちょっと学生時代を思い出してヒヤッとします。そういう女友達に好かれた事があったので。「結局許しちゃう宗も駄目だよ」って他の友人に言われて、離れました。どっかで元気にしてんのかなあ。自立した大人になってると、嬉しいです。連絡先消しちゃったんですよね。残してるとめっちゃ連絡されるから。嫌いでは無かったんですけれど、お互いにとってプラスにはなれない関係だったので、残念ですが切りました。


 大勢キャラクターがいる中で「ニーア」を選んだのも、その思い出の所為かもしれません。何か罪悪感みたいなものを未だに覚えてますし、私の性格が改善されていないままの証拠な気もします。沢山のキャラクターの中でも「ニーア」はかなり手間がかかる仕様になってまして、エンドコンテンツの一つなんですよ。ガチ勢向けです。ちょっと興味があるぐらいではクリア出来ませんし、「ニーア」の場合は完成させても強いんですが同じぐらい癖も強いので、使いこなすのも楽では無いし。


 私は過去の清算がしたくて彼女を選んだのかもしれません。もしかしたらもっと上手くやって、絶縁せずに済んだ方法があったのだろうかって。「ニーア」曰く破滅するそうです。せやろな! 薄々分かっとったで! ありがとう! あの時私に離れろと告げた友人! そして「ニーア」! お前ってやっぱやべえし、ヤンデレが人気な理由もよく分かった! お前のその歪んだ溺愛は、フィクションだからこそ美しいんだ! 私課金するぐらいお前を大事にしてるけれど本当は、可哀相だって同情してるのであって、好きでは無いんだ! 最初から分かってたんだ! 良心が痛むから手を差し伸べようとしてるだけでこれは、誰にでも向ける「博愛」に過ぎないって! かつて離れてしまった女友達の事も、友達と呼んではいるけれど本当は、心配だから世話を焼いてるに過ぎないお人好し故の行動なんだって! さっき「嫌いでは無かった」って表現した瞬間に、気付いたんだ……。友達って表しときながら、「好き」とは書かないんだって……。間違ってるって頭の隅で分かってるのに、つい構ってしまってたんだ……。だから別の友人が見かねて、離れろって言ったんだ……。どうして間違ってる事になるんだ、誰にでも優しいって、理想的な人間の姿の筈なのに……。少なくとも私は、それを正しい事だと信じて生きて来た……。


 ゲームも馬鹿にならないでしょ。創作って、最高。


 「ニーア」はこれからも大事にします。決して、好きではありませんけれど。


 それでは今回はこの辺で。


 よい一日を。



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