第48話 ダ、ダメですっ!!!

 フレアやシンカと交わった後に居間に戻ると、イリスが自慰をしていた。

 その続きをさせているがイマイチ乗り切れていなかったので、余の魔眼で催眠状態に追い込んだところだ。


「余は、お前を信じている。だから、恥ずかしくても見せてくれ。大丈夫だ。余は笑ったりしない。自らを解放しろ」


「……はい」


 よしよし。

 無事に暗示を掛けられたな。

 ……ん?


「あ……、ああ……。あ……!」


 突然イリスが指を激しく出し入れしだした。

 そして、次の瞬間……!


「あひゃあぁんっ!! はひいいぃっ!!」


 イリスが甲高く叫んだかと思うと、腰を突き上げ盛大に潮を吹き出した。


「おお……」


 すごいな。

 あれだけ自分でやっておいてなんなのだが、余ですら感心するほどだ。

 これが古代種のイリスの全力の姿か。

 さすがは余の側近である。


 こうなってしまえば、あとはイリス自身が求めているままに快楽を貪っていくだろう。

 その後の数分間、彼女はイキ狂った。

 そして……。


「あ……、あ……」


 ようやく落ち着いたイリスがその場に力なく倒れた。

 全身汗だくだ。

 さすがに体力の限界か。

 とはいえ、古代種である彼女は少し休んだら回復するだろう。

 余の計画を実行するのは今だな。


「念入りにほぐしてくれたようだな。大義であった、イリスよ」


 そう言って、余はイリスを褒めてやった。


「はい……」


 イリスが呆けた顔でこちらを見る。

 イキ狂ったことによる疲れと、魔眼による催眠の影響が残っているのだろう。

 余はそんな彼女に近付くと、足を大きく開かせて秘所を露わにした。


「あっ……?」


 イリスの顔が驚きに染まる。

 余が何をしようとしているのか察したらしい。

 まあ、ここまですれば誰でも分かるか。


「ん……あ……」


 余に見られて興奮しているのか、ヒクついている。

 そろそろ頃合いだろうか。

 そう判断して、余はゆっくりとイリスの秘所にモノをあてがう。

 だが……。


「……はっ! こ、この状況は……?」


 イリスが正気を取り戻したようだ。

 いいところだったのだが、暗示が解けたようだな。


「イリスよ。貴様のおかげで最高の気分になれそうだ。礼を言うぞ」


 余はそう声を掛ける。

 そしてイリスの太腿を掴み……。


「えっ? ダ、ダメですっ!!!」


 イリスが両手で余の胸を押す。

 ドゴーン!

 余は部屋の壁に叩きつけられてしまった。

 さすがに、これほどまでの抵抗は予想外だ。


「ぐ……。痛いではないか、イリスよ。そんなに余と交わるのが嫌だったのか?」


 魔眼の効力が解けた途端にこれとはな。

 余はイリスの伴侶として不足していると判断されてしまったのか。


「い、いえ! そういうわけではないのですが……。し、失礼しますっ!!」


 イリスは慌てて立ち上がり、翼を広げ……。

 バサッ!

 窓から飛び立っていった。


「むう……。いったいなんでこんなことに」


 余は首を傾げたのだった。

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