これがわしの能力じゃあ!
カズ「で、どちら様?」
「さっきから何かおかしいとは思っていたが、」
「俺もしかして人になってる?」
カズ「質問を質問で返すな!」
「いや、ごめん」
「でもなんか発動したぞ!」
カズ『大丈夫か、こいつ?』
「おお、カズ!俺だよ俺、タカだよ!」
カズ「いや、俺の知るタカはこんなイケメンじゃない」
タカ?「キレそう」
タカ?「いやマジで俺なんだって」
タカ?「信じてくれよぉ」
カズ「証拠は?」
タカ?「え?」
カズ「お前がタカだという証拠だよ」
タカ?「んーと、じゃあ、俺たちの死因は第587回変態レスリングって言えば良い?」
カズ「よしお前タカだ」
タカ「ありがたき幸せ」
カズ「で、なんでいきなり人に戻ってんだ?多分中身以外は全部元々のタカから変わってると思うが」
タカ「なんかね、さっきっから左上に妙なウィンドウみたいなのがあってさ、」
カズ「ほう?」
タカ「そこに今「タカ」と「ジェイク」って表示されてるんだよね」
カズ「なるほど?」
タカ「で、俺が思うにこれって何かの特殊能力だと思うのよ」
タカ「まず「タカ」の表示はわかるじゃん」
カズ「おう」
タカ「でも「ジェイク」の表示はなんなんだってなるよね」
カズ「ジェイクってこの死体の名前じゃないのか?」
タカ「確かに」
タカ「実はさっきお前が俺を落とした時あの死体に触ってたのよ」
カズ「なんかごめん」
タカ「いや、別にいいよ」
タカ「で、体が変な感じになったタイミングがちょうどその触れた後だったんだ」
カズ「となると死体に触れるとその死体の生前の姿になるって事か」
タカ「多分」
タカ「なんで俺にこんな能力があるのかは検討もつかないが、あるものは使えるだけ使ってやるさ」
カズ「とりあえず物資の物色だ」
タカ「この鉄剣とか良さげだな」
ピカー
カズ「うわまたかよ」
タカ『・・・』
カズ「鉄剣だな」
タカ『どうやら無機物も可能らしい』
ピカー
カズ「やたらと光る」
タカ『ちゃんと最初の姿に戻ってるか?』
カズ「あ、戻ってる」
タカ『一度変身したものは一覧からまた変身できるらしい』
カズ「トレースしすぎたらごちゃごちゃになりそうだな」
タカ『いや、なんかソート機能がついてるっぽいから大丈夫だ』
カズ「そうか、じゃあ手当たり次第にトレースしてみるか」
ピカー
タカ「あいあいさー」
今回の戦果:死体×1、鉄剣×1、革鎧×1、木製の盾×1、肩掛けカバン×1
次回 友人と再会その2
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