面子
あるときは規則正しい紳士に、
あるときはゴミ屋敷に住む老人にならなくてはならない。
あるときは誰しも思わず何でも話してしまうような社交家に、
あるときはそこにいるだけで目を背けたくなるような堅ぶつにならなくてはならない。
あるときは他の誰をとっても変わらないような一般人に、
あるときは何処か言動に違和感を覚える変人にならなくてはならない。
もう、何になるのも疲れた。
こうして僕は精神を病めるものという盤石な軸を持つことができる。
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