弟が二人もできました

箱からでてきたマダラ....ユニコーンは隅っこから動かなかったので置いて中に入った

ここには夜はないらしい

疲れたて眠いから用意された布で区切られた部屋のなかで横になった

フワフワの寝床で綺麗な花がかかれた布をかけると寝てしまった

猫耳ついた赤髪のメイドさん(?)に起こされ

扉のついた部屋に通される

洗面所かしら?

蛇口はなく岩の隙間からでている水の下には薄紫色の花びらが浮かんだ台がある

「あっ使い方を説明しなくてわ。えっとここがお顔をお洗いになってこれで拭いてください。奥の蔦の裏がお風呂です。置き換えはご用意しときますね。」

タオルはときく前にでていってしまった

花びらが浮かぶ台で顔を洗い

蔦の中をのぞいて場違いなものにビックリしてしまった

銭湯か?タイルばりただ桶は木ではなく固い葉っぱ、そして富士山ではなく本物の温室(?)

お風呂もビックリ

着るものも布にちかいから着るのに苦労した


さっぱりして絵のかかれた布がたくさんかけてある本や置物がある部屋に通されるとお母さんいやカルメンさんと昴がいた

あのユニコーンは外のテラスのような所で金髪の少年といた

「封印が溶けたかマッチャはあんまり役にはたたんが他のユニコーンにはない大地の力が使えるんでな。」

マッチャというのは例のユニコーンのことらしい

「ダーティは知らんが私はそなたをここに呼ぶつもりはなかった。トウマも人に影響を与えるこの世界にいたら魔術師になっていただろう。強い力を持つ者同士が結ばれると産まれる子も影響する。私がマッチャを守りにその石を預けたのはいずれは開放されるであろうそなたの本来の力を封じておくためだ。魔力は宇宙には必要ないし大きな力はその世界を変えてしまうからな。」

カルメンさんは話ながらせっせと並べられた木の実をつぶしていく

ツーンした臭とアマズッパイ臭がまぢって

独特な臭がする

「僕もミュージシャンだから魔術を使えるようになるのですか?」

クッションに腰かけた昴がきく

「素質はあるが使えるようになるには修行が必要だな。トウマはこちらの世界の血も引いているのでな。 」

聞いたことないけど

施設育ちなのは知っているけど

「昔、そなた達が始めにあったエディが地球に留学した時に江戸というとこの遊女とやらに恋をしたらしい。つまり血をひいてるといっても遠い祖先の話だ。」

そういえば金髪は生まれつきだとか言っていたきもする

「留学てことは自由に行き来出来たんですか?」

「らしいな今は交流はないが。この石はその時代のものだ。それを形に変えたのはダーティだな。」

ワインボトルを赤い髪の少年が持って来るとさわっていう。

「ダーティて誰?」

「瑠璃の幼なじみの少年の父親だ。彼はこの世界でもまれにしか産まれてこないティ一族と魔術師のハーフなんだ。この石はネオス王国の『ティティの館』の地下にある石で一族の者しか採取出来ない。そなたの弟達を紹介しよう。このチビの赤毛はユーキス、青い髪はルーシャ。二人は私の養子だ。」

養子だから似てないのかしら

赤毛のユーキスくんはきっちりと胸の前に手を合わせお辞儀をするルーシャくんと違って頭をさげただけですぐに外に出ていった

「元気すぎる子だがなつっこいからすぐなつくだろう。ルーシャ、王妃様に付いてていいぞ。」

私にちょっと微笑みかけ出ていく

「おやめずらしい。ルーシャは人見知りが激しいんだ。」

行きなり異世界の弟が出来た

そして昨日の話だと救世者?

昴と結婚してるから普通ではないかもだけど

平凡な私が?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る