ウニバルゾ~龍が息吹く世界~

月影華紅邪

ワインクーラーからこんにちわ

結婚してきた旦那の家はカラクリだらけ

昔は徳川家の忍をだいだいつとめていたとか

普通の洋館に見えるお屋敷は間違えると落とし穴やらにはまるはめになる

「ぜったいカラクリないからだいじょうぶ。」

ていいきりましたよねえ?

ワインクーラーにパーティー用のワインをとりに来てワインに触れた瞬間

体が宙に浮いた

その後はクルクル景色がまわり

なんだここ?

万華鏡のような景色がまわっている

エッ?下は海?

キャー落ちる!

ポフン、冷たくもなくモコモコで暖かい

「ナイスキャッチ、ウルフ。」

顔をあげるとデッカイ犬のような頭に白い大きな翼.....死んだのかしら私?

いやワインを取りに来ただけだしそれはないか

「ワー!なんだこれ?スゲー映像だあギャー

!食われる!」

聞き覚えのある声と同時に

キョッキョエー!ギャーギャー

巨大な鳥が現れた

「フェニックス落ち着いて。キャッチするのよ!」

女性の叫び声がした

そして見慣れた金髪頭が逆さまに落ちるのが見えたかとおもったら巨大な龍がでてきて落ちてきた男をキャッチしたが足をくわえて宙ずりに。

さらに顔面に巨大な金色の鳥がつっこんできてズボンがさけて鳥の頭にダイブ。

キョッキョエ?キョー!

視界を失った鳥が大騒ぎでバタバタ舞う。

鳥の頭に顔をつっこんだまま落ちてきた男、昴は気絶したらしい。

「不味いペッ!」

龍が龍らしくないことをいい口の中の昴の忘れ物を吐き出した。




「エディーラこれはなんだ?」

輝く花畑に着地したしゅんかん昴のズボンの切れ端をもった金髪の男性が言う。

「客人のお召し物だ。はてフェニはどこに?」

ガラガラ、ドーン!

キョエー!

「…………。」

昴……生きているかしら?




「痛い痛い。CGにしてはリアルすぎる誰が作ったんだ?」

背中をすりむき、頭をうち、治療受けている昴はボロボロだ

この男は私の旦那

なぜいっしょにおたのかは不明

「姫様もジェリコ様も客人にお怪我をおわせてはだめでわないですか。」

治療をしている青色の髪の青年に言われ。

「ウルフはベテランだけどフェニは素人なんだからしょうがないでしょ。」

木の実を抱えた少女が言う

私たちは急にあらわれた赤髪のお兄さんに連れられてお城に来て治療を受けている

ウルフというのは今はバルコニーにいる大きな翼をもった白い狼みたいな動物で

フェニは巨大な湯気のたつバスタブに入ってる金色の鳥のことかな?

少女というよりは私と同じぐらいかしら?

日本人よね姫様て呼ばれた子

「湯浴みさせとけばフェニ様はだいじょうぶですよ姫様。」

赤い髪の小柄な少女がいう。

「風魔鳥なのになんで安定しないのかしら?」

「姫様、お客様にご挨拶とお呼びした理由をはなさなくてわ失礼ですよ。」

昴を治療していた青年に言われて少女が忘れてたとつぶやく。

「金髪の方のお手当て終わり次第お話しします。ミーシャ、お茶とお菓子をおもちして。」

いきなり御姫様口調……

着てる服もドレスだし

なんか行きなりファンタジーな展開になってる。

通されてる部屋も前には色とりどりの草花が茂る丘が見え右側はキラキラ光る海

南の国の宮殿みたいに窓や壁はない。

甘酸っぱい香りが鼻をくすぐる。

「行きなり異世界にていっても信じてもらえないよな。あいさつもなしに失礼、俺の名前はヒディーこう見えても三目一族さ。

私たちをここに連れてきた赤毛の男が

「あいさつしたいやつがいるから説明はそいつにしてもらおう。」

「ヒディー様、ジェリコ様に失礼ですよ。」

医者(?)の青年ににらまれ肩をすくめる

私達の目の前に突然きれいな男性が表れる

「私たちの都合で急に召還してしまいすいませんでした。この世界は私達はウニバルゾと呼んでおります。ここは王の住むシティー『アポネス』です。私は長い出来ないので詳しくはナナ姫からおききください。」

消えた?

去ったじゃなくて?

「ジェリコ様の映像のようなものなのですよ。名を名乗らず失礼いたしました。私の名前はラルと申します。ネプチューン王に使える者です。」

医者の青年が胸元に手を交差させてお辞儀する。

正座するべき?

ペコと頭をさげた

私もすごい格好

うちの洋裁大好きな人が作ったワンピースはドレスだ。




昴が治療中に寝てしまい

ラルさんは王妃様の所にいき

何がなんだかわからないままクッションに座っている

「ナナ、お前に任せるんじゃなかった。」

やってきた茶髪のおじさんが額をおさえる。

ナナと呼ばれた御姫様は昴に突進した赤と金の鳥に紫いろの実をあげている。

「異世界からの客人ですね。私の名はパリスと申します。」

肩から鎖で繋がれた小さなグラスをかたどった装飾を両手にのせ会釈する。

「なんだかわかんないけど。僕は星砂昴です。こちらは妻の瑠璃です。なぜ僕の家のワイン倉庫が空につながっていたんですか?」

目を覚ました昴が姿勢をただす

上半身は包帯巻いてそのままだけどね

「妻が怪我まで追わせ失礼いたしました。こちらのワインボトルはわが国でも貴重な石でできております。我々がわけあって召喚したタイミングと石の封印がとけたのとで空間が歪んでしまい危険なことになったと思われます。」

なんかファンタジー小説あるあるてこの机の上にあるワインがポートキーてことかしら?

「なぜ家に貴重な物があったんですか?」

「それは私もわかりません。この石じたい王家の者でも手にはいるものではないのでこの石を貰うのにふさわしい人物があなた方の世界にいたのでしょうね。」

つまり年期のはいったワインて問題じゃないわけね。

「今回の召喚の理由はこの世界を救うある石を持つ乙女が必要になったからです。」

もしかして、昴が私を見て笑いだす。

「こいつ、乙女じゃねえぞ。やること雑だし中身はおやじだぞ。」

失礼な……この不良

「私の娘に失礼な。昴あいかわらず下品だな。」

いつきたのか銀のベールをかぶった女性がバルコニーのほうから入ってきた。

「レンカさん?瑠璃は師匠の実の娘だったのか。」

エッ?失踪した母によくにた女性だった

昴がレンカて呼んだから本物?

なんか雰囲気がちがうような

パパの養子だと思ってたのね

にてないからね

私の父親は有砂冬馬、有名アイドルでスクープ王

私は中学あがるまで父親に育てられた

女好きで子供ほったらかしだったから父の友人のアゲ姉ごとくアゲハさんに育てられたようなもんだけど。

私をおいて消えたは母?

「パリス、そなたは仕事に戻ってよいぞ。ナナ、ウメカが泣いていたぞ。」

アラアラと言いながらナナさんが出ていく。

「すまんなカラー。」

パリスさんはペガサスが描かれた扉から出ていく。

「さてまずはここはどこか説明しなくてはならないな。ここは『ウニバルゾ』そな達の住む宇宙のとなりにある空間だ。ここは『ネプチューン』王国の王宮だ。先程の男性は大臣のパリス、女性は妻のナナだ。」

そういいながら手から光や球をだす。

薄むらさきとピンクが混じったような色をバックに輝く球体が浮かんでいる。

これがウニバルゾなのだろう。

「私の置き土産がまさか娘を連れてくるとわこれもなにかの縁かな。この世界は今、危険におかされていて、そなたたちの世界で言う神の復活が必要なんだ。」

いっきにしゃべり青色の髪の少年が持ってきたポットからお茶をそそぐ

バラの匂いがした

「それで僕達が世界を救のですか?」

「救うためのあるものを集めるのに瑠璃が必要。そなたは送り返してもよいぞ。」

穏やかだけど昴の額に怒りマークが…………

「わけのわかんない世界に妻を一人には出来ませんから。僕と瑠璃さんは夫婦なんですよ。」

お茶を持ってきた少年が昴を見つめる

「いずれは困らされそうだよ。ハルさんのほうがふさわしい。」

ハル?

ハルは私の幼馴染みだ

アゲ姉の一人息子で過保護すぎて家出したんだとか

まさかここにいるの?

「コラッ、ルーシャ素直な感想をのべてはいかん。」

実は昴、ハルから私をうばいかなり恨まれている。

プライドの高い昴はハルと比べられると……

怒りだす


「これでもくえ。」


反撃しかけ立ち上がりかけた昴の口にカルメンさんが机の上にあったお菓子をおしこんだ

「ムグッ美味い。チョコレート?どこの。」

お菓子をモゴモゴたべながらしかもてにすでに持ってるし

あんたは子供か……

「まあとにかく力を貸してもらいたい。」

帰ろうにも帰れないしやるしかないでしょ。

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