パチンカスの逆襲★~魔法とパチンコと宝くじでお金持ちで人生楽に暮らそう~
緑豆デルソル
第1話 ウリンとの出会い
俺の名前は
先月まで介護の派遣社員をしていたが、職場の人がコロナにかかってしまい、2年間働いていた職場を辞めた。
貯金は残り22万円。
今は就職先を探しながら、失業保険を貰っている。
★2021年11月11日★
「ジリリッ ジリリッ」
朝8時の目覚ましが鳴る。
仕事を辞めた俺だが、起きる時間はいつもと変わらない。
俺は目覚ましを止めるとベッドから飛び起き、シャワーを浴びる。朝食はいつものシリアル、これで栄養補給はバッチリだ。
現在の時刻は9時、北海道のパチンコ屋は開店が始まっており、俺も近くのパチンコ屋へ向かった。
「今日も5スロで遊ぶかな」
店に着くと大通路をずんずん進む。
1000円200枚で遊べる5円スロットに向かう途中、ふと一台のパチンコ台が気になった。
そのパチンコ台は爺さんが座っていたのだが、なぜか腕を組んで画面をジッと見ている。
不思議に思い、俺も画面を見ると、台が急に叫んだ。
「ウリンのぉ~、ぶるっぶるぶるぶる~~、ぶるぶるチャンスぅ~~!!」
パチンコ台では、ツインテールピンク髪の女の子が、目をつぶりながら両腕をぐるぐる回していた。
女の子は続けて「ボタンを押し続けて♪」と言い、爺さんはボタンを押し続ける。すると大きなホタテが画面に現れ、7図柄が揃った。
爺さんがうなずく。
俺は、爺さんに訪ねた。
「爺さん、今の女の子は?」
「ああ、今のはウリンちゃん。海物語で1位2位の人気を争う女の子じゃ」
ウリンちゃんか、納得の人気だな。
見た目が可愛く、「押し続けて♪」と教える優しさもあり、図柄を揃える強さもある。強さ、優しさ、可愛さが揃った女性。
完璧だ。
「爺さん、ところでウリンちゃんの年齢はいくつなんだ?」
「ウリンちゃんは永遠の15歳じゃ、この前41回目の誕生日を迎えて15歳になったばかりらしいぞ」
「そうか、ありがとう」
爺さんに礼を言ってその場を離れた。
「今のパチンコってあんな可愛い子がいるんだな……」
独り言を言いながら大通路を歩き、5円スロットコーナーに到着した。
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