第6話 フォローを外すのは、どんな時?

 うん、良い物語を読ませてもらった。途中、ちょっとNTR臭がでてフォロー外そうとしたけど、物語で納得させてくれて良かった。嬉しくって涙ちょちょびれた。


 このところ読み専としての運に見放されて、おお神よ!アナタの嫌がらせに異世界転生してフルボッコするでよ! と事態が余計にヤバくなること思ってた。


 ぜったい返り討ちにあう。チートもらっても使いこなす頭ないのは、超自信ある。



 このエッセイを立ち上げて気づいたのですよね。

 フォローをつけると作者さんへ通知が来るって。外す時もそうなのでしょうか?


 というのは、私って読み終えるとフォローを外しますし、付箋感覚でけっこう気軽に外してきたのですよね。

 失礼だったのかな?と、けっこう気になってきましたよ。



 失礼ついでで、途中から面白くないなと思って外す時もあります。


 例えばラブコメだと、日常のやりとり回で「恋の進展と無関係」なのが続いた時ですね。こんな感じに――


 お昼休みになり、俺はまひると日差しのふりそそぐ校内の中庭で弁当を食べはじめた。

 茶一色の俺の弁当とちがい、まひるのは赤緑乳白色とカラフルで栄養バランスも良さそうだった。じっとガン見してしまう。


「……何、物乞いみたいな目をして?」

「別に。何でもない」

「何でもないなら見ないでよね」

「ああ、わかった」


 こんな会話がつづくのですよね。恥じらいがあるって地の文ないし、セリフに恋のこの字はまったくないしで、二人の恋がどうなっているのか妄想できないのですよね。

 こんな感じで1話つかっても、気づかないくらいの微量しか恋が進展しない。それが何話もだと、フォローを外してしまいます。読みたいのはラブっす。


 同じ会話シーンでも、こんなのが良いのかな。


「……何、物乞いみたいな目をして。ほしいの?」

「ぼくちん、ママが作ってくれたのしか食べないもん。お前の作ったのなんかほしくないも~ん」


 精一杯の虚勢をはってみる。ほしいだなんて…… そんなの決まっているわ! どうする今から言ってみる? やべえ~ 究極の選択だわ。悩みすぎる~

 

 内心の激しい葛藤に悶絶して、やべえ奴になった俺へまひるはため息をついた。


「アンタ、キャラブレ激しくない? ……ほしいと言ったらアーンしてあげるのに」


 後半まひるの声は小さくなったが俺の地獄イヤーは聞き逃さなかった。まひるのアーンだと! そんなの逃がしてたまるかあ!


「ほしい! くれ! アーンしてくれ! つうか好きっ!」

「ち、ちょっと! 本当キャラブレ激しいって! それに好きって…… どさくさに紛れて言うな! この変態ぃ!」


 まひるは手を突き出し俺と距離を取ろうとするが、嬉しそうな顔は真っ赤になっていた。もう~可愛すぎだろ!


「もう~好きっ!」

「近寄るなバカチンがあ!」


 パーン!と俺の頬から大きな音がした。まひるのビンタ。うん、美味ちい♡


 こんな感じかな。女の子の「ほしいの?」て一言だけでも、こうしたのがあると恋の進展シーンの妄想が広がるのですよね。

 女の子のほうも好きなので、男の子に近付きたいのかなって。


 たぶん、恋の進展を抑えようとしているか、そうでないかの差だと思うのですよ。

 当然、後半のはアクセルぶっこわしでしたぜえ。


 話しの展開を抑えるのは(展開しないのは)、読者からあきられて、フォローを外すことになるのかも?

 そういうのって読んでいるとわかりますよね、読み専のパイセンさん。

 アナタならどんな時にフォローを外しますか?

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