海のダンジョン
ダンジョンの水位を下げてほぼゼロにしてやった。あまり敵が出てこないで、魚がぴちぴちしてる。
「旦那、本当ならこの魚達が多分モンスターだぜ。罠も多分無いぞ」
猫二人は地面にいる魚に剣やナイフを刺していくだけの簡単なお仕事です。
死んだらキラキラ消えて行くので、魔石とドロップ品は魚肉と鱗、ヒレ、骨なんかがあるので、それは俺が水の手で拾ってアイテムボックスに収納。
「コレは戦闘じゃなくて作業ニャ」
「普通なら、コイツら、強敵なんだろうな」
二人が釈然としない顔をしてるけどな。
濡れるのヤダとか言ってたのお前らだろ。
普通に宝箱も有った、なんか水っぽい剣が入ってた。あとで鑑定しよう。
フロアボスっぽいのも水中なら強そうなエビみたいなデカイやつ。俺が陸にしちゃったから、なんかぴちぴちしてた。とりあえず二人がトドメを刺してくれた。
大きめの魔石とエビ肉をゲット。下に向かう階段が有ったが、また海水で満たされていたので水位を下げる。
コレ普通ならクリア無理ゲーじゃね?水圧もどんどん強くなるし、暗いだろうし、武器持って鎧着て泳ぎながら戦うとか、ア○アマンとかじゃなきゃダメだろ。
まぁそんな感じで進んで行き、ダンジョンボスもやっぱり残念な感じだった。
水中なら相当強いんだろうな、巨大なイカ、クラーケンだ。前世でニュースで観た大王イカより遥かにデカい。が、残念ながら自分の体重を支え切れず横たわって弱っていた。
触腕を振るってくるが、キレがない。ほっといても死ぬかもしれない。
「目の間が急所だぞ、楽にしてやれ」
ローズが歩いて急所に剣を刺すと、クラーケンの力が抜けていく。大きめの魔石とイカ肉がドロップされた。
ダンジョンコアってどこに有るんだろ? しばらく探していて、サラが見つけてくれた。馬鹿でかい魔石のようなモノなんだな。
回収して、ミストドアで入口手前まで移動。全員がダンジョンを出たら入り口が崩れ始めた。
新鮮な魚介類が手に入る貴重な場所だったなぁ、潰してしまうのは勿体なかったかもしれない。若干の後悔をしつつ、再度ミストドアで王都のギルドに戻った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます