第5話 魔王軍は人材不足らしい



 それから日数が経った。

 そして、一か月する頃には、それなりになじんでしまっていた。


 分かった事は人数が少ないと言う事だ。


 魔王軍は、人手が足りない。

 それは、すごく切実な問題らしかった。


 人手が足りなさ過ぎて、一人が仕事を三つも四つも掛け持ちしている。

 頭脳労働をするような魔物、普通に力の弱い魔物も、戦わざるを得ない状況だった。


 魔王は、それを改善するために、人間を魔王軍に算入させたようだ。


 抵抗はなかったのだろうか。


 今まで戦って来た人間だというのに。


 

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