第4話 風で転がるペットボトル
転がるペットボトルに触れるものは誰もいない。
およそ1年ほど前より致死率90%を超える恐ろしい殺人ウィルスが急速に世界に広がった。
そのウィルスの特徴は唾液によって感染するということであった。
ウィルスを含んだ唾液に体の一部が触れることにより感染する。
人々は他人が口を付けたもの、付けた可能性のあるものを極度に恐れるようになった。
それがウィルスを保有しているか否かわからずともウィルスを運ぶ船としか感じられなくなってしまっている。
故にペットボトルに触れる者は誰もいない。
風のみがペットボトル達を運んで行く。
恐れを乗せて。
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