第3話 とにかく必要らしい



 私達は、上司に新人の隊員を辞めさせるようにかけあった。


 けれど、却下された。人数を集めて、それなりの数で言ったのに。


 医療書のレポートを読んでいた上司は「やつは必ず必要になる」。


 の、一点張りだった。


 一体なぜ?


 納得できない。


 隊員たちの新人いびりが、激しくなった。


 今までもあったが、それ以上に。


 それで、能力が上がればまだマシだったけれど。


 あいかわらず使えない。


 ディークは、あいつは、へらへら笑いながら毎日特務隊に居座り続けている。


 一体上司は何を考えているのだろうか。


 悩みながら過ごしていたある日、事件が起きた。


 それは……特務隊のメンバー達が全員寝込んでしまった事件だ。


 一大事だった。


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