第436話 学園編
神クリスティアナは早く神の領域に上がって来いっていうけど、そう簡単じゃない。
第一に神がなんなのか、わかってもいない。
俺が知っているのは、3人の神がいて、宇宙を作っていると言うことだけ。
そして、人がいる星にはレイチェルのような神が一人ずついるということだけ。
だから創造神ナサニエル、宇宙神アラスター、生命神クリスティアナと言う名前だけ。
*
俺たちが、各国に出向いて、あとは、その国の人に任せることにした。
ドス黒い魔力を帯びた箱から出てくる魔物は、死ねば、消えるから、後に残ることはない。
というのも、本物とは違うから。つまり人工的にドス黒い魔力で作られた魔物だからだ。
今は、ボールドウィン王国にいるけど、俺たちは自分の国に帰ることにした。
と、そこに俺たちに時間があれば、非常勤の講師をしてほしいと言う依頼が舞い込んできた。
講師をするのは、オーリス王国の騎士学園と魔法学園の両方だと言う話がきた。
オーリス王国でも、育成をしないといけないと気づいたそうだ。
今は、何もすることもないから良いと思うし、今の騎士や兵士が、どれほどのレベルを持っているのかわかるからいいと思う。
学園と言っても、学生もいれば、今現在、騎士をしている人、国の魔法師をしている人もいるみたいだ。
メンバーに説明して、講師になりたい人と言うと、全員が手を挙げた。
俺は、ちょっと遠慮しておきたい‥‥‥けどな。
まぁ、話を聞いてみよう。
*
俺たちがオーリス王国にある屋敷に帰還した。
なんだか、久しぶりな気がした。相変わらずセバスチャンが取り仕切ってくれているから、安心だけど。
俺たちが屋敷に帰って、部屋から降りてきて玄関のドアを開けてら、セバスチャンから止められた。
「えっ、なに?」
「旦那様、いけません」
「えっ、どうして?」
「忘れたんですか?、ここから出ると門から見えるんですよ」
「あっ、忘れていた‥‥でも、あれから随分、経つけど、まだ、人がいるの?」
「はい、以前より、人が多くなっています、これも旦那様のご活躍の賜物ですが、困ったものです」
「そして皆さんにもお伝えください、皆さんも、人気が増しておりますので、どうかよろしくお願いします」とセバスチャンから言われた。
俺は玄関から出ることは諦めて、メンバーに伝えにいくことにした。
「階段を上がって、それぞれの部屋のドアをノックして、玄関から出ないように、と注意した。
もちろん、扉を開けないで、外から伝えた。
明日は、王都の剣士学園に行くことになっているけど、その前に今日は理事長に会いに行く。
理事長って誰だろ?
俺たちは剣士学園に、全員でいくことにしているけど、時間前に、豪華な馬車が門の中に入ってきた。
この馬車はお城から派遣された馬車だけど、派手だな。
こんな派手な馬車を乗っていたら、王族が乗っているって宣伝しているものだな。
シャーロット王女と、お付きの者と考えようかな。
シャーロットは、王女様だから、本来なら、お付きの物が、10人以上はいてもいいんじゃない!
まぁ、冗談はやめて、早く行かないと俺たちは、馬車で門から見えないようにしながら、乗り込んだ。
馬車の中も、冒険者の時に使っていた、幌馬車と違い、クッションはフカフカで、気持ちがいい。
あ〜、初めは、幌馬車で、ダイラス連邦まで行こうとしていたな〜、懐かしい。
今では飛んでいくから、旅って感じしないしね。
でも、幌付き馬車で行きたいってわけじゃないよ、結構、馬車ってきついし、遅いし、揺れるし、時間かかるし。
俺たちが豪華な馬車に乗り込むと、馬車は動き始め門に向かっている。
馬車の窓はカーテンで見えないようになっている。
中からも外は見えない。広間なのに、馬車の中はくらい。
門に差し掛かったら、キャ〜っている悲鳴が聞こえる。
豪華な馬車が屋敷に入る時点で、みんなが集まってきているみたいだ。
俺の馬車には、アリシアとシャーロットとソフィアが座っている。
「クリス様も大変ですね、人気者ですから」とシャーロット
「いや、そう言うシャーロットだって、大変な人気だってセバスチャンが言っていたよ」
「えっ、そうですか?、そこまでじゃありませんよ、一番はクリス様ですよ」とシャーロット。
話を切り替えたくて「シャーロットは今から行く学園って知っているの?」
「ええ、剣士学園なら、表敬訪問で2度ほど行ったことがありますよ」
「へ〜、そう、そこで何をしたの?」
「え〜とですね、ちょっとみんなの前で話して、あとは見学です」
「ほとんど、お父様がやっていらしたので、私は、ついていくだけで‥‥‥」
「なるほど、ほとんど、王様がしていたと‥‥‥」
「あっ、馬鹿にしていますね、私だって、え〜と、う〜んと‥‥‥」
「つまり何もしなかったと」
「まぁ‥‥‥そうなりますね」
「でも、校舎くらい見たの?」
「いいえ、行くのもカーテンが下がったままの馬車でしたから‥‥‥」
「へ〜」
「あっ、また、馬鹿にしていますね」
「まぁまぁ、二人とも‥‥‥落ち着いて」とアリシア
「もう‥‥‥」とシャーロット
「でも、俺たちに剣士学園の講師なんて、務まるかな?
俺たちって、どちらかと言うと剣士でもないし、魔法師でもないし、魔法と剣を使うから、魔法剣士だよね。
剣士って力付くで剣を振るう感じがするよね」
「そうだね」とアリシア
「ねぇ、シャーロット、剣士って、魔法が使えるの?」
「えっ、そうですね、使えないかと思います」
「だよね、俺の前世のアルベルトの時に、軍の試験を受けたんだけど、その時は魔法が使えない人が、剣士に落とされていたような気がする」
「ええ、今でも、そうですね。でも落とされると言うよりも今は、剣士を初めから志望すれば剣士になる道を選ぶし、魔法の力がある人は、 魔法師訓練を幼少の頃からやっている方が多いと思います」とシャーロット
「それはお金がある貴族だけでしょ」
「そうですね」
「剣士学園は、みんな貴族なの?」
「いえ、体を鍛えている人が入ってくると思います」
「じゃあ、魔法師学園は?」
「魔法師学園はですね、その名の通り、魔法師が通う学園です」
「ふ〜ん、ねぇ、どうして分けるの?」
「えっ‥‥‥」
「だってさ、アリシアだって、シャーロットだって、初めから魔法が使えた?」
「いいえ」とシャーロット
「そうね、使えなかったわ」とアリシア
「ソフィアだって、俺と組んでから、しばらくしてからだよね」とソフィアに話を向けた。
「うう、そうね、クリスが冒険者ギルドで、Fランクの冒険者になった日にクリスから声をかけられて、仲間になったよね。
その時には、、私もイザベラも、コリンも剣士だわ
魔法が使えるなんて思わないわよ」
「じゃ、今は、どうなの?」
「今は、クリスが基礎魔法って言うでしょ。
だから、練習して、うまくなっていくとファイヤーボールでも、アイススピアでも、ほとんどの魔法が使えるわよ」
「アリシアも同じでしょ」とソフィアから
「うん、私も、剣は、お遊び程度だし魔法なんて使ったこともなかったわよ。
でも冒険者になれるか、わからなかったけど、あの日、シャーロットの依頼を受けてからね、魔法が使えるのは」
シャーロットは考えている。いつになく真剣な表情をしている。
これだけ考えるシャーロットを見るには初めてだな。
「クリス様、 ちょっと質問があるんですけど」
「えっ、なに?」
「 魔法は使えないでもクリス様の実践法で使えるようになると思いますか?」
「たぶんね、やってみないとわからないけど、やってみる価値はあるんじゃない?」
「そ、そうですよね」とシャーロット
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この物語は異世界の物語です、空想の物語ですので混同されることがないようにしてください。
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